民主党圧勝 300議席に達する勢い

今日行われた第45回衆議院選挙では、選挙前から予想されていたとおり民主党の圧勝で終わりそうだ。
前480議席中300議席は予想以上に凄いことだが、それだけ自民党に対する政治不信が現れた格好となった。
まぁ、結果自体は分かりきっていただけにどうでもよいのだが、300議席本当に取ったとしたら民主党が凄いと言うより、自民党は何をやっていたのかとおもう。

ここからは個人的な考え。
まず、政権公約だけど、どちらの政党も似たり寄ったり。
後からでた自民党の公約を見た時点で『こりゃ、自民党終わったな』と思った。
人間は新し物好きなので、同じことをやるなら新風を吹かせたほうがいいと思うのは人間として普通の考えだと思う。


個人的には自民も民主も人気取りの一時しのぎ的な公約にしか見えなかった。
『とりあえずこれを実行するから、票を入れてよ』なんてことを言ってるようにすぎない。
であれば、その公約自身に魅力が見られる民主党の方に人気が偏るかなとは思えなくもない。


高速道慮無料ってのは、すごい公約だが、民主党はその先どうするつもりだろう。
色々財源確保を行っているが、実現はかなり難しいと思う。
ここまで肥大化した高速道路が果たして無料にできるかといえば、私は出来ないと思う。
世界各国は高速道路が無料の国が多いが、日本と違ってそこまでネットワークが密じゃないぞ。
正直これだけ赤字路線を抱える高速道路が多い中、無料にするのは至難の業だろう。
日本と似た形式の高速道路を有するフランスだが、この国は有料だ。
まぁ、東名や名神、首都高に各都市高速は有料にして、地方高速道路を無料にするのが無難だと思うし、実際にそれが限界じゃないかな。
東名なんか無料にしたら年1回の改善工事が3ヶ月に1回とかになりそうだw


対する自民党子育て支援を前面に押し出した公約を発表したが、正直言っていまさら子育て支援もなかろう。
これはいまさら公約することではなく、もっと前にするべきことで、出遅れたと言ってもいいと思う。
マニュフェストと言うのは、かっこいい御託をただ並べていいことばかり書けばいいというものではない。
やるなら黙ってでもやることが大切で、それをやらなかった自民党のタイマンが招いた結果がこれだ。
自民党は思い切った公約を掲げるべきだった。
なんか、民主党に対抗したようなその場しのぎと思えるような公約ではなく、10年後20年後の日本が生き残れる可能性のある公約を出しても良かったのでは?
ここ、最近の選挙の自民公約ってこんなのばかりだったような気もするが、さてどうったかな。


色々愚痴ばっかりだったが、私にしてはどっちも『たいしたことやらねぇなぁ』と思うところがある。
どっちもどっちなら、仮にもいままで戦後日本をそれなりにやってきた与党に投票はしたくなるのも心情。
ハッキリ言うと、このままでは民主も自民も共倒れだ。
今回は民主の圧勝で終わったが、衆院解散までの4年間が勝負。
ダメだったらまた民主は野党に逆戻りになる可能性もある。
そして、もしかしたら10年以内に新政党ができる可能性もある。
いま、この国で極右の政党が出てくると民主、自民共にあぶない。
第2次大戦前のヒトラー率いるナチスみたいな政党だな。
ああいう政党が出てくると、今の日本人はこぞって投票しそうな気配が見られる。


とにかく、20年後には日本はもうないかもしれない。
すでに、日本が誇っていたいくつかの産業は、後発の途上国に持っていかれ、残っている自動車産業もあぶない。
アニメやマンガ、ゲームのエンタメ産業は日本政府自身が切り捨てようとしている。
こんな状況で、この先借金大国日本が生き残れるかどうかなんて考えるまでもないのでは?
そのキッカケが今回の選挙の結果でないことを祈るのみ。