ライトノベル『身代り伯爵の結婚』

身代わり伯爵の結婚 (角川ビーンズ文庫)

またもや所在不明の兄に変わって、身代わり伯爵として登城した少女ミレーユ。
今回の任務は──オカルト大好きな姫君との結婚!?
彼氏いない歴＝年齢のミレーユの運命は？　王道ファンタジー

まさに少女向け王道ファンタジー第2弾

前回の王太子妃暗殺未遂の身代わりをやったのの束の間、今度は隣国の大公王になる姫様との縁談。
それが嫌で逃げ出した兄の身代わりｗ
またまた貧乏くじを引いたミレーユだが、それでも身代わりを引き受けるところは律儀だ。

コンフィールド公国の姫シルフレイアの見合い相手を兼ねて、護衛を勤めるフレッドの身代わりと言うなんとも複雑怪奇な役柄だったが、シルフレイアと接しているうちに、その奥に潜む複数の者達の陰謀に巻き込まれるが、持ち前の起点(?)と度胸(!)で切り抜ける。
ミレーユって喜怒哀楽が激しいが素直ですね。
直情的というか・・・
それ故にいつも面倒かけられるのが、お守で護衛でそしてそれ以上の関係かもしれないリヒャルト。
彼の苦悩振りも本格化してきたし、フレッドのちゃらんぽらんな性格、エドゥアルトの親バカぶり、ジークの女好きぶりといった個々の面々の立ち位置も明確化してきて、物語に厚みが増したような感じを受けました。
最後の敵との対決の展開は、ちょっと迫力に欠けた感じもしましたが、物語的には良い方向に向かったと思います。

ただ、第二皇子ヴィルフリートの立ち位置は微妙にわからんｗ

総合評価：★★★☆