好敵手オンリーワン

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)

美少女2人に男一人。
典型的、奪い合いのプチハーレムストーリー。


この手の物語はヒロイン二人を交互に取りあげながら進むと上手に話がまとまるのですが、その王道をうまくつないで上手に話を作っています。
ヒロインが熱血気味(主人公に対して)で、お互いをライバルとして認め合いながらも、どこかでつながっている。
そんな横道なストーリでした。


ちょっと変わっているのが、経営に関する描写が若干あること。
現実を設定した世界観の作品でもラノベというのはどこか浮世離れしか感じがあるので、こういった描写は珍しいかもしれない。
この著者、ガガガで「羽月莉音の帝国」を書いている方だった。
著者がもともと波乱な経営者として経験をつんでいるだけに、経営に関する基礎知識と社会に対する通年はしっかりしているが、それをメインにしてしまうあたりは、やはり著者の経験ならではのことか。


変わっているようで王道展開で、やっぱり変わっているのか?
そんなラノベ作品だったです。