咲-Saki-第14話『存在』に出てきた麻雀用語の解説

咲-Saki-第14話『存在』に出てきた麻雀用語、および第14話であった麻雀独特の現象の解説です。


番組開始4分33秒、5分4秒

実況『これはベタオリですか?』
龍門渕透華『相変わらずベタオリが多いメンツですこと』

ベタオリ
ベタに降りること。
麻雀で、勝ち目がないと思ったとき、相手へのあたりを避けるため勝負を捨てることを『降りる』といいます。
つまりあからさまに勝負をすてて降りに来ている状態のこと。
メンツ
漢字で書くと面子。
これ、一般用語としてもよく使いますよね?
『会議を行うから、関係するメンツを集めて』とか・・・。
意味としては何か物事を行う際に、必要最低限集めるべき人員。
麻雀の場合サンマー(3人麻雀のこと)以外は基本4人ですので、麻雀でメンツは最低4人ということです。
実はこのメンツという言葉は麻雀から来ている言葉だったんですね。
生活用語の中に溶け込んだ麻雀用語って結構あるんですよ?
あと一歩でなにか事態が決定してしまうことを『リーチがかかっている』とか。
余りにも忙しいけど、とにかくやらなければいけない状態を『テンパッテいる』とか。
日常生活で、ちょっとしたミスのことをチョンボ』とか言いますね。
これらは全て『麻雀』が由来の言葉です。


余談ですが、『成金』という急にお金持ちになった人に使う言葉がありますが、これは将棋からきている言葉です。


番組開始4分24秒

井上純『あれヤミでピンピンロクあればデジタルはリーチしないんじゃ?』

ヤミでピンピンロク
門前(ポンとかチーをしていない状態)でテンパイになった際にリーチをかけないことを『ダマテン』または『ヤミテン』と言います。
ダマテンは黙っているテンパイ。
ヤミテンは闇のテンパイ。
つまり、テンパイであることを隠しているから闇などといいます。

ピンピンロクは11600点のことで、親の30符4飜などが該当する。
つまり、龍門渕透華は現時点でリーチしなくても、最低11600点であがれる形をしている状態ということです。
ちなみに、そのときの透華の手牌

これで、待ち牌はとなる。
ロンアガリだと、タンヤオ、ピンフ、イーペーコー、ドラ1で30符4飜で11600点。
ツモアガリなら満貫で12000点になる。


番組開始5分40秒

実況『お、オヤバイ

オヤバイ
親の倍満のこと。
倍満は飜数が8飜〜10飜の範囲に入ったときに設定されている固定得点。
親は24000点、子は16000点。

今回は透華が一発でツモってきたで怒涛のアガリ
このときの透華の手牌
  (ツモ)
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、ピンフ、イーペーコー、ドラ2
合計8飜で倍満となる。
親のツモ上がりなので、他の3人から8000点ずつもらうことになる。
つまり『8000オールですわ〜〜』ということ。


追記>
この透華の手配ですが、何でドラ2なのか不明です。
ひとつは、女子高生競技麻雀では珍しいであることは分かるのですが、もうひとつは?
じつはこの上がりのシーンでドラ表示がカットされています。
実はドラ表示は表が、ウラドラ表示がなのです。
ということで、透華の手配にあるがドラとなります。
これは原作にはちゃんと表記がありますが、アニメではどこにもないw
私もなぜ、この手が倍満になるのか、アニメ見ながら原作と照合して調べました。
意外とアニメは変なところが省略されていますね。


番組開始6分30秒

龍門渕透華『さあ、レンチャンでしてよ』

レンチャン
親のときに親が上がると、親はそのまま続けることができる。
これをレンチャンといい、漢字で『連荘』と書く。
このセリフを言う前にこんなシーンがあった

これは龍門渕透華がなにかボタンを押したシーン。
これは連荘をしている証で、親のときにあがり続けて連荘する度に一回づつ押す。
ただし、このボタンは咲-Saki-で使用している、全自動卓についている機能の一つ。
本来は100点棒を一本置くことになっている。
そして、この連荘をする度に増えていくのだが、100点棒一本につき300点の加点があるのだ。
このあと、透華は東横桃子に振り込むが、2600点ではなく2900点になったのは、このためである。

それにしても最近の全自動卓は贅沢な機能がついているね。
牌を手でかき回していた時代はもう来ないのかな・・・。

なお、この全自動卓がどこの会社のなんという機種までかは分からなかった。


今回はゆみゆみものおあついシーンと出会いなどが多くて、麻雀シーンがあっても、これといって麻雀固有の難しい言葉や、現象は少なかったですね。
それと、透華が目立ちっぷりが光った。
というより、透華の独り言が多かったw