ライトノベル『ブック×マーク!3』

ブック×マーク!3 (ガガガ文庫)

ブック×マーク!3 (ガガガ文庫)

「俺が原因……?」緊急の呼び出しを受け、『三国志演義』から現出した武将らが闊歩する町を、いつものように鎮めた真たち異界図書館の司書。
いつものように役立たずな真だったが、今回は様子がおかしい。
真を責める白雪、真をフォローする彩、彩に楯突く白雪、ふたりを煽るみんと。
結局、静香に稽古をつけてもらうことになった真だが、その甲斐もなく『三国志演義』の世界へ飛ばされてしまう。
そして4人の司書は、それぞれ魏、呉、蜀の陣営に就き「赤壁の戦い」を迎えることに……。
真を巡って三国鼎立!? 司書の間に恋の火花が散る!

これで終わりのようです。


2巻までは結構良かったと思ったのだが、3巻は最初からなにかおかしかった。
物語が滅茶苦茶で、主人公をめぐる女の子たちの壮絶バトル。
何となく感じてしまったが、これで終わりのようです。
なので、伏線回収どころか恋の方の決着つかないまま、終わってしまいました。


今回は三国志演義を舞台にした異界本。
相変わらず、舞台となる元の本の内容は、作者自身がけこう理解しているそぶりはあるんだけど、異界図書館の司書たちと異界本の中の登場人物の絡み方、そしてブックコレクターとのじゃれあいがものすごく中途半端。


3巻いった割には、司書始め主要人物のキャラがまだ特に際立ってないのも、いまいちマイナスだったかな。
これから良くなるのかどうかわからないまま、終わりになってしまいました。
というより、打ち切りっぽいですね。
最後の終わり方もなんか奇妙で強引な終わり方でした。


無理に進めた結果のこの内容だったが、終わらなかったとしても、はたしてうまく回ったのかどうか?
この3巻については、終わる終わらないにしても、ちょっと無理があったように感じます。
著者の次回作品に期待します。

総合評価:★☆