ライトノベル『うちのメイドは不定形』

うちのメイドは不定形 (スマッシュ文庫)

最近流行のようで、これもクトゥルフ神話系の物語なのだが、前から言っているとおり、私はこの作品ちっとも分かりません。
なので、純粋に作品としての評価ですが、まず全体としてこれは良かったですね。
新鋭のスマッシュ文庫作品としては一番良かったのでは？
少ないページ数で最初から最後まで上手に無理なく詰め込みました。

不定形なメイドさんとそのメイドを受け入れた、主人公の日常における非日常の物語。
まぁ、それ以外ではお約束の謎の美少女クラスメイトが登場します。
この美少女クラスメイトの独りよがりな思考回路と、その結果自爆してしまう行動パターン。
これは中々面白かったが、その果てが取り返しの付かない事態を巻き起こし、本人に深い傷を残すも、最後はハッピーエンドというまとめ方が良い作品でした。
今回は主人公とその不定形メイド、そして美少女クラスメイトの3人を中心に展開されたために、結構狭い範囲でコツコツと物語を組み立てられた事が作品を良くしたのかなと思います。
次回は早くも予定があるようで、今後もぜひとも無理なく物語を薦めてほしいものです。

総合評価：★★★