魔法科高校の劣等生 1 入学編 上

魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)

魔法が普通に存在する世の中で、魔法師を養成する魔法科高校に入学した兄妹の話。

魔法は誰にでも使えるものだが、その才能には個人差がある。
主人公の兄妹が入学した魔法科高校は数ある中でもTOPクラスの魔法師育成学校。
その学校は優等生組の一科といわゆる劣等生組の二科に分かれている。
当然ながら、この両者の間には差別観念が存在した。
そんな中、兄は二科、妹は一科に入学したことから始まる学園を巻き込んだアクション巨偏・・・・ということではなく、極端なブラコンの妹と劣等生の烙印を押されながらも、魔法以外の部分でカバーし実戦では無敵な兄貴というコンビ。
よくある設定です。

この作品、私は何の前知識なしに読みましたが、元はネット上の投稿サイト作品をベースにしているということですね。

それにしても、兄貴の無双ぶりは物語を壊しかねないほど凄い強いですし、妹のブラコンは極端を通り越しています。
これでお約束の『実は二人は血のつながりがない』とかだったらどうなるんだかｗｗ
ネットで見ている人はすでに知っている人もいるかもしれないが。

ネット投稿出身のこの作品。
やはり人気があっただけに、商業に持ってきても十分通用するレベルにはなっています。
心配なのは兄貴無双だけですかね。
ただ、某禁書目録の主人公と違って、こっちの兄貴は自分の限界、自分ができること、自分がやるべきことをしっかり見据える能力があります。
兄貴無双とはいえ、案外このあたりが無双ぶりのストッパーになるかもしれません。
今後の展開が楽しみです。

評価：★★★