ライトノベル「ゼペットの娘たち2」

ゼペットの娘たち〈2〉 (電撃文庫)

ゼペットの娘たち〈2〉 (電撃文庫)

意志を持ち成長する「機鋼人形」の少女ハリケーンの願いは、彼女を作った機鋼人形師の少年・サツキのそばに居ること。でも機鋼人形整備の仕事に夢中のサツキはそんな彼女の想いにはまるで気が付かず、ハリケーンに“最高のご主人”を見つけようなどと言い出す始末。そんな二人を、イヌ型機鋼人形のトルネードは、生温かく見守るのだけれど…。今回のハリケーンはタマゴ料理の修業に燃え、サツキは人魚型機鋼人形の改修に萌え、トルネードは尻尾をパタパタ振りつつハリケーンにあること無いこと吹き込みます。


不器用な人間と、人形ながらけなげに起用に生き抜くほんわかコメディ。
今回は人魚形機鋼人形や、ニコの祖父など、これまた一癖も二癖もあるような人たち。


サツキの不器用さは相変わらずだが、なにか変わりつつあるようです。
ハリケーンもその意思の強さから、味が分からないのに料理に挑戦。
ニコも祖父と正面からぶつかり、エレガンテはすっかり独立?
それぞれに物語があって、微妙に想いが交錯する。
そんななごみとほんわかさは、やっぱりこの作品のいいところかな。
ただし、激しさや衝撃的な展開は望めないのはしょうがない。


評価:★★★☆