ライトノベル「ふるこんたくと! ハートに一番近い場所」

あらゆる構造体に存在する崩壊点を突いて破壊をもたらす『点穴術』。山ごもりでそれを体得した御統一路は、さらなる奥義を目指し、鳴神学園に転入することに。ところが学園に到着早々、女子戦闘集団「男子根絶委員会」に襲撃されてしまう。その戦いのなか、ある衝撃が彼を貫く。「この柔らかさは一体!?」。それは世間知らずの格闘少年が初めて触れた女体の神秘だった!一路の生真面目でちょっとHなズレまくり学園修行が、いま始まる。


まず最初に一言


角川スニーカー文庫が暴走した


角川スニーカー文庫といえば、繰り世界のエトランジェ円環少女、レンズと悪魔、果てはラグナロクトリニティ・ブラッド
他にはレンタルマギカ涼宮ハルヒ
等というかなり質の高い作品を世に送り出してきたはずなのだが・・・。
イメージからすると編集会議の時点で通りそうに無い作品だ(笑)
これが○迅社文庫とかM○文庫Jとかなら話は分かる(笑)
しかも、内容がものすごく薄い。
ひたすら主人公が武道として、新たに進む道を求めた結果が「活人流」という道。
ただ、その進む道の内容が問題だらけ。
物語的にも設定的にも。
正直、文章構成が新人作家みたいな下記な書き方と内容なのだが、書いてる人はあすか正太氏。
もしかして、わざとこのギャップを楽しんでない?


バカで天然主人公が、活人流とか言いながら、女の子の○○をさわりまくって、変な妄想を書き立てるに尽きる作品。
とにかく作者が、ただこの描写をやりたいために書いたとしか思えない。
露骨に性描写がある、同じ著者の「初恋マジカルブリッツ」でさえ、この作品の前では純情文学作品となってしまう。
角川スニーカーはエロゲーのノベライズもやっていたが、それでもこれにはかなうまい。
あとがきを読むと当の著者自身が、この作品の企画を通ったことに驚いているようだ(笑)


一度手にとって読んでみるのもいいと思う。
きっと角川スニーカー文庫の何かが壊れたと思うのは必至(笑)
もしかして、今後はこの系統で行くのかな?
そして、ある意味
あすか正太という作家の力が150%ほど出されていた作品
であろう。
続刊あるか分からないが、ここまできたら行けるところまで逝って行ってしまえ(笑)


評価:★★☆