咲-Saki-第6話『開幕』に出てきた麻雀用語の解説
咲-Saki-第6話『開幕』に出てきた麻雀用語、および第6話であった麻雀独特の現象の解説です。
久『トビ終了もあるしね。』
トビ終了
県予選団体戦は、最初10万点が持ち点。
得点は継続され、各校5人ずつ順番に半荘行い、終了した時点で一番得点が高い高校が突破となる。
しかし、それ以外に終了することもある。
それが竹井久が言った『トビ終了』である。
トビというのは『飛ぶ』の変形で『ぶっ飛んだ』という意味がある。
麻雀で『ぶっ飛んだ』というのは得点がマイナス領域に入り込むこと。
つまり0点を下回ることで、別名『ハコ下』とも言います。
トビ終了は、0点を下回った時点で、強制終了すること。
つまりは、じゃんじゃん得点を吸い上げれば、先鋒だけで終了させることも物理的には可能である。
番組開始12分18秒
実況『チーチャは清澄高校の片岡優希』
チーチャ
漢字で書くと『起家』。
これで『チーチャ』と読む。
麻雀のゲームを開始するに当たり、東一局で最初に親(東家)になる人。
麻雀は親が最初の牌を捨てた時点でゲームスタートとなるので、最初の親のことをこう呼ぶ。
番組開始12分47秒
門松葉子『ダブトンなかせてもうた』
タブトン
東場での連風牌のこと。
字牌は、刻子にすると役になる場合がある。
これが『飜牌』と呼ばれる役で、飜牌になるのは三元牌と自風牌と場風牌の3種類。
三元牌は説明はいらないと思いますので、自風牌と場風牌について。
字風牌とは自分の席と同じ名前の牌のことで、南家なら、西家ならになる。
場風牌とは東一局〜東四局の場合は席に関係なくになり、南一局〜南四局ならになる。
つまり、東一局〜東四局では東家(つまりは親)の場合、は自風と場風が重なるのである。
これが連風牌と呼ばれているもので、普通の飜牌は1飜だが連風牌の場合はこれだけで2飜つきお得。
が2飜でダブルになるので、通称『ダブ東⇒ダブトン』と呼ばれている。
ちなみに南一局〜南四局の南場では、南家に限りが重なるので、この場合は『ダブ南⇒ダブナン』と呼ぶ。
番組開始12分47秒
門松葉子『ダブトン、ドラ2で親満確定』
親満確定
場に晒した牌だけで、親満が決定している状態。
今回は優希がをカンして、しかもをチーしている。
はドラで、しかもが加わっているので、すでに見える位置で4飜付いているのである。
の槓子は今回加槓なので、明槓子となり16符。
副低20符と合計しても36符あり40符に切り上げ、40符4飜あるので満貫である。
親の満貫は12000点で、しかも東一局から即効でこんなことやられたら、みんなビビってベタオリは間違いない。
番組開始13分20秒
何が通る・・・?
これは今宮女子高校の門松葉子には『ご愁傷様』としかいえない。
完璧なスジ引っ掛けの捨て牌。
開始早々で、が捨てられていて、が危険牌だなんて思う人はまずいない。
門松葉子には同情する。
私でも、原村和でも引っかかる可能性もある。
なぜが通ると思うかは、スジから読む安全牌の見極めから来ているが、これは別項のルール編でいずれ説明します。
ただ、このスジ引っ掛けは優希の性格から考えると、完璧に『偶然』だろう。
優希がこんな頭を使ったことが出来るとは思えないw