咲-Saki-第6話『開幕』に出てきた麻雀用語の解説

咲-Saki-第6話『開幕』に出てきた麻雀用語、および第6話であった麻雀独特の現象の解説です。

番組開始9分57秒

久『トビ終了もあるしね。』

トビ終了
県予選団体戦は、最初10万点が持ち点。
得点は継続され、各校5人ずつ順番に半荘行い、終了した時点で一番得点が高い高校が突破となる。
しかし、それ以外に終了することもある。
それが竹井久が言った『トビ終了』である。
トビというのは『飛ぶ』の変形で『ぶっ飛んだ』という意味がある。
麻雀で『ぶっ飛んだ』というのは得点がマイナス領域に入り込むこと。
つまり0点を下回ることで、別名『ハコ下』とも言います。
トビ終了は、0点を下回った時点で、強制終了すること。
つまりは、じゃんじゃん得点を吸い上げれば、先鋒だけで終了させることも物理的には可能である。
番組開始12分18秒

実況『チーチャは清澄高校の片岡優希』

チーチャ
漢字で書くと『起家』。
これで『チーチャ』と読む。
麻雀のゲームを開始するに当たり、東一局で最初に親(東家)になる人。
麻雀は親が最初の牌を捨てた時点でゲームスタートとなるので、最初の親のことをこう呼ぶ。
番組開始12分47秒

門松葉子『ダブトンなかせてもうた』

タブトン
東場での連風牌のこと。
字牌は、刻子にすると役になる場合がある。
これが『飜牌』と呼ばれる役で、飜牌になるのは三元牌と自風牌と場風牌の3種類。
三元牌は説明はいらないと思いますので、自風牌と場風牌について。
風牌とは自分の席と同じ名前の牌のことで、南家なら、西家ならになる。
風牌とは東一局〜東四局の場合は席に関係なくになり、南一局〜南四局ならになる。
つまり、東一局〜東四局では東家(つまりは親)の場合、は自風と場風が重なるのである。
これが連風牌と呼ばれているもので、普通の飜牌は1飜だが連風牌の場合はこれだけで2飜つきお得。
が2飜でダブルになるので、通称『ダブ東⇒ダブトン』と呼ばれている。
ちなみに南一局〜南四局の南場では、南家に限りが重なるので、この場合は『ダブ南⇒ダブナン』と呼ぶ。
番組開始12分47秒

門松葉子『ダブトン、ドラ2で親満確定

親満確定
場に晒した牌だけで、親満が決定している状態。
今回は優希がをカンして、しかもをチーしている。
はドラで、しかもが加わっているので、すでに見える位置で4飜付いているのである。
槓子は今回加槓なので、明槓子となり16符。
副低20符と合計しても36符あり40符に切り上げ、40符4飜あるので満貫である。
親の満貫は12000点で、しかも東一局から即効でこんなことやられたら、みんなビビってベタオリは間違いない。
番組開始13分20秒

何が通る・・・?
これは今宮女子高校の門松葉子には『ご愁傷様』としかいえない。
完璧なスジ引っ掛けの捨て牌。
開始早々でが捨てられていて、が危険牌だなんて思う人はまずいない。
門松葉子には同情する。
私でも、原村和でも引っかかる可能性もある。
なぜが通ると思うかは、スジから読む安全牌の見極めから来ているが、これは別項のルール編でいずれ説明します。
ただ、このスジ引っ掛けは優希の性格から考えると、完璧に『偶然』だろう。
優希がこんな頭を使ったことが出来るとは思えないw