咲-Saki-第9話『開眼』に出てきた麻雀用語の解説

咲-Saki-第9話『開眼』に出てきた麻雀用語、および第9話であった麻雀独特の現象の解説です。


番組開始7分35秒
井上純の亜空間殺法炸裂その1

片岡優希にいい手が入りそうな気配。

そこで、井上は対面の津山からをポンする。
ちなみに座席配置はこうなっている。

優希の上家からポンをしたため、次に優希が取るはずだった牌は、井上の下家になる福路が引くことになった。

引いてきたのはで、これが優希に来ていた場合、
  (ツモ)
というふうになる。
ここでを捨てれば、門前三色にタンヤオピンフ、ドラ1当たりが狙えて満貫コースなのだ。
優希は親なのでダマでも12000点。
東一局からこれはいい気配なのだが、結局井上の鳴きでそれも無かった。
これが、いわゆる亜空間殺法に近い感覚といえる。


番組開始8分15秒

津山睦月『ションパイ

ションパイ
漢字だと『生牌』と書きます。
即ち”生きている牌”のことで、字牌にはよく付きまとう。
字牌はその特性上、同じ牌でそろえないといけないため、なかなか揃いにくい。
したがって、早期に切られる可能性がある。
しかし、ゲームが進むにつれて、7種類ある字牌のうち場に捨てられてない字牌がたまに出てきます。
そうなると、字牌というのは逆に『危険牌』に変わることもありえる。
つまり『誰かが持ってる可能性が高い』ということです。
津山がを捨てようとしたときはかなり進んでおり、しかも場に1枚もが出てなかったため、ションパイとなってました。
案の定井上純の自風牌なので、井上順が持っておりそしてを待っていたところに振り込んでしまった。
ただし、井上もは誰も捨てないと踏んでいたのも確かなようで、あがれずとも流局で優希のツキをおとせればいいと考えていただけのようだが。


番組開始12分57秒

津山睦月『ゲンブツ

ゲンブツ
現物のこと。
絶対に当たらない牌の一種。
今回の場合、優希は2順目にしていきなりリーチをかけた。
そのため、当たらないようにした津山が捨てたのは
このは、優希がリーチするときに捨てた牌でもある。
つまり優希自身が捨てた牌であるため、この牌え優希があがるとフリテンとなるためは安全牌である。
このように人が捨てた牌のため、その人に対して安全牌になるものを『現物』と呼ぶ。
100%当たることの無い確実な安全牌だ。


番組開始13分00秒
井上純の亜空間殺法炸裂その2

今度は優希がリーチ。
親のチートイツ聴牌で、待ち牌は

すかさず井上が上家の津山が捨てたをチー。
このときの座席配置はこうなっている。

ということで、井上が本来とるはずだった牌は福路がとることになる。
そのまま福路が撮る牌⇒優希へ。
優希が取る予定だった牌⇒津山へ。
それで津山が引いたのは?

だった。
井上がチーをしなければ、優希の一発ツモだった。
またしても、井上の亜空間殺法がさえたシーンだった。