ライトノベル『ふるこんたくと!2 だから、ふたりにプロポーズ』
なぜかHな方向になってしまう点穴術に目覚めた一路の前に、ナース服の乙女が現れる。なんと彼女は病人を力ずくで入院させてしまう地獄の天使だったのだ! 「お前の心は病んでいる」−−この強敵にどう打ち勝つ!?ふるこんたくと! (2)だから、ふたりにプロポーズ (角川スニーカー文庫)
- 作者: あすか正太,uni8
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: 文庫
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世の中には『はやく続刊が読みたい』とおもう作品は結構あるし、『続刊だすのか、そんなに面白かったかな』と思う作品も結構あるだろう。
しかし『これ続刊が出せたのかw』と思う作品というのは珍しい。
そんな作品のひとつがこれだ。
なんというか、内容が余りにもオバカでエロスを突き詰めていて、とても世界観が壮大とか力のある内容とは思えない。
ちなみに、私はこの作品に前後して、いまグインサーガを読み直しているので尚更感じてしまう。
しかし、その突き進み具合は『変態且つバカなりにまっすぐ』なのである。
もう、こういった系統の作品もここまで来ると、ある意味素晴らしさと清々しさがでてくる。
まさに主人公一路の名前にふさわしい道を突き進む作品だ。
絵も角川スニーカーらしくないエロ成分が多め、また一路の新必殺技『渦徑真空刃』は最高に馬鹿っぽくていい技だ。
まさか、こんなお約束の技を堂々と物語に出すとは。
しかも、あろうことか男相手に使うとはなんという大胆さ。
第1巻でのあの衝撃的な登場で目をひいたとのは違い、2巻の物語が(なぜか)よく出来ている。
主人公は当然ながら、敵もヒロインも脇キャラも新キャラも、全てが『変態?』というこの作品。
しかも、メインヒロインが絶妙なツッコミにいるという王道展開は、ちょっと疲れたときに読むといいかもしれない。
こんな作品で物語を完成させてしまう『あすか正太』って、力量もあって意外と天才なのかもw
そうそう、あとがきまで笑いを取ろうとするセンスはやっぱりいいと思う。
自虐ネタで、ここまで笑いが取れる『あすか正太』は本当に面白い作家だなぁと感心した。
でも、決して学校で読書している作家に挙げられるとは思えないw
あと、とりあえず三田誠先生には謝っておいたほうがいいと思うww
評価:★★★☆