ライトノベル『星図詠のリーナ2』

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

父王からの勅命でリーナは、新たな地図作りのため南方の都市タヴァストへと向かう途上、些細なことから傭兵のダールと喧嘩をしてしまう。
仲直りする間もないまま到着した一行は、タヴァストが深緑に囲まれ静謐な街という本来の姿を失いつつあることを知る。
近隣のエルフ集落との境界紛争、難民問題に揺れるタヴァストでのリーナたちの測量は、再び新たな混乱を引き起こしてしまうのだが……。

ラノベ仕様伊能忠敬?!


伊能忠敬といえば、私も子供の頃に児童向け伝記を読んだことがあるが、世間でこう書いてあるより私は『TV版水戸黄門』に近いような気もする。
まぁ、それはどうでもいいが・・・。
王女様とそのご一行の物語。
一応地図を描くのが目的なのだが、行く先々でよくもまぁトラブルに巻きこまれるのがお約束と言えばそれまでだが、そうしないと物語が始まりませんので。


基本的にこの物語ファンタジーなのだが、魔法などはほとんど登場せず、人とのふれあいや登場人物の心理描写などで話が進む。
そこに傭兵とか、騎士たちの剣の戦い。
そして、数々の問題点が発生していたのも、物語が終わりに近づくにつれてきちんと解決されていく。
始まりも途中も、そして終わりもしっかりしたファンジー
1巻も良かったのだが、この2巻もしっかり作られていました。


やっぱり大賞作家である川口士先生は安定した物語を書きますね。
続きが楽しみです。

総合評価:★★★☆