咲-Saki-で出てこない、もしくは今後も出ないであろうと思われる麻雀用語の解説その2

アニメ咲-Saki-も大詰めに近づいています。
いままで、色々な麻雀の用語や現象(ルール)が登場しましたが、まだ出てきてないもの、または今後共に出ないだろうと思われるものについて解説します。
今回は第2弾です。


出ないだろう麻雀ルール2『流し満貫』
ほとんどのルールで採用しているので、咲-Saki-でもルールとしてはあると思われます。
しかし、成立条件はローカルでいろいろ違いがあるようです。
流し満貫って何?
一応、名前に満貫がついているので、満貫役ではあります。
しかし非常に特殊な役で、手牌で決まる役とか偶然で決まる役などと違います。
この流し満貫は『捨て牌』で決まる珍しい役なのです。
流し満貫ってどうすればできるの?
一番ポピュラーな流し満貫成立条件は下記の3点を満足することです。

1)流局していること
2)自分の捨てた牌が全て么九牌であること
3)自分の捨てた牌が1枚でも誰かに副露されないこと

この3点を全部満足すると、流し満貫が成立します。
つまり、最後まで誰もあがれず、且つ自分が捨てた牌が全部么九牌であること。
そして自分の捨てた牌で誰かがポン、チー、大明槓をしていなければOK。
得点は満貫なので、親は12000点、子は8000点。
流し満貫成立時はアガリとみなされ、ノーテン罰符のやり取りは行わない。
積み棒やリーチの供託も獲得できることが一般的です。
子の流し満貫成立の場合親が移動、親の流し満貫成立時はアガリの連荘となる。


捨て牌が么九牌ばかりなので、流し満貫を狙っていることが分かってしまうので、誰かに簡単に妨害されることもある。
三元牌や場風牌などは他家にあっさりと副露されることが多い。
しかも、手持ちに相当么九牌がないと難しいので、大抵は途中で么九牌がなくなって不可能となることも多い。
よほどのことがない限り狙ってやるものではありません。



出ないだろう麻雀ルール3『途中流局』
中流局とは、何かの理由でゲームを途中で流局させること。
チョンボなどでゲームが続行できなくなる場合もありますが、ここで取りあげる途中流局は、一般的にルール上で途中流局を決めているものについて説明します。
中流局1『九種九牌』
おそらくは咲-Saki-でも採用していると思われます。
親は配牌時、子は第1ツモの時に14枚の手牌のうち9枚が么九牌であり、且つ9種類の么九牌であることが条件。
  
こんな状態。
この時『九種九牌』を宣言し、倒してみんなで確認する。
成立すれば、途中流局となる。
まぁ、最初がこんな状態だとどうしようもないから、一種の救済策でしょうね。
ただし、宣言しないと成立しないが、必ずしも宣言しないといけないかといわれれれば『そんなことはない』。
場合によっては国士無双を狙ってもいいし、牌交換すれば案外良い牌がいっぱい入ってくる可能性もありえる。
中流局2『四風連打』
第1捨て牌が東家から北家まで同じ風牌であること。
北家が同じ風牌を捨てて誰も上がらなかった時点で成立する。
風牌なので当然の4種類の牌に限られる。
ただし、なぜこのようなルールがあるのか分からない。(私も分からない)
ということで、採用していない場合も多いです。
中流局3『四開槓』
複数の人が合計4回カンをした場合にこの四開槓が適用される。
一般的に4回目のカンをした人が、リンシャン牌をとって河に牌を捨てたとき、誰にもロンをされなかった場合に成立するルールが多い。
四と死を想像して縁起が悪いなどと言い伝えもあるが、実際には最近のドラあり麻雀においてリンシャン牌が4枚しかないから、4回で終了と言うのが本当の理由ではないかと言われている。
なお、一人で4回カンをした場合は『四槓子』のテンパイとして続行するのが一般的。
なお『四槓子』は役満である。
中流局4『四家立直』
4人がリーチした状態のこと。
4人目がリーチを宣言した段階で捨てた牌がロンされなかった場合、この四家立直が成立する。
成立後手牌を倒して、全員がテンパイか確認する。
ただし、このルールは採用していない場合もある。
中流局5『三家和』
一人に対して、他の3人が同時にロンすること。
通称トリプルロンとも言う。
まれなことだが、3人ともテンパイのとき偶然にも同じ牌で待っていた場合、他の一人が捨てた牌で3人いっぺんにロンをかけることもある。
この場合、途中流局するというものだ。
咲-Saki-の場合、元となっている『日本プロ麻雀連盟』のルールにトリプルロンは途中流局と言う項目があるので、咲-Saki-でも採用している可能性はある。
ただし、最近はトリプルロンで途中流局を採用しないところもあり、3人いっぺんにアガリを認めるルールや、頭跳ねルール*1を採用するところも多い。
私も一度経験したが、そのときは3人ともアガリを認められた*2ので振り込んだ人はあっという間にハコ下になった。
振り込んだ人はたまったものじゃない。


以上が、途中流局になる主なルールです。

*1:振り込んだ人から反時計回りにめぐって一番近い人。トリプルロンの場合は下家

*2:セガのMJ4での話。MJ4ではトリプルロンは3人ともあがれるようだ