ライトノベル『赤い靴と悪魔姫』

赤いくつと悪魔姫 (B’s‐LOG文庫)

赤いくつと悪魔姫 (B’s‐LOG文庫)

月の夜。
黒羽虫に刺されて眠らされた女の子は、恋の夢を見続ける──。
“脚が長くてクールな美男子(生粋の女子)のハヤト”の周りには、あやしげでロマンチックな噂が流れていた。
ある日、噂をきらうハヤトのもとに差出人不明のカードが届く。
謎解きのような『赤いくつ』のメッセージは、黒羽虫の噂とつながりがあるようで……。
幼馴染の雕古とともに“差出人”探しをするが、次々と仕掛けてくる “悪魔たち”の罠にハヤトの心はじわじわと変化をはじめる──!?

う〜〜ん、なんだろうこの感じ・・・・・


なんというか、展開が早すぎるんですよね。
文章が台詞か状況説明が多いのです。
最初の単行本で、強引に1冊に収めようとしている感じがします。
内容的にそれほど悪くはないのですが、作品として読むのはちょっと大変かも。


ヒロイン早音(ハヤト)が最後にああなってしまうまでの展開にもって行きたかったのでこうなったのでしょうが、おそらくは元はもっと長かったのでは?
編集の関係で、かなり端折ったような印象を受けてしまいました。
それゆえ、ヒロインと相棒?と敵はまだ良いとして、それに絡むキャラクターの出番が少なくなり、登場設定が弱くなりがちで、イマイチ頭に残らなかった。


折角の設定が活かしきれてないと思います。
もう少しキャラクターに厚みがあればよかったのですが。

総合評価:★★☆