Baby Princess第2巻の麗の言葉
- 作者: 公野櫻子,みぶなつき
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
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9月10日に刊行した『Baby Princess』2巻(著者:公野櫻)には、0歳児〜19歳まで天使家(あまつか)19人姉妹が登場しますが、九女にはディープな鉄道マニアという設定の天使麗が登場します。
毎回、この娘が一般人には不可解な言葉であるが、鉄道マニアには?な台詞を言います。
今回も彼女の微妙な発言が登場します。
P.182
『土日は走っていない3000系も平日の通学時間帯なら並走シーンを見るのも夢じゃないもの!』
第1巻ではE231系という言葉を発していた天使家九女『天使麗』の第2巻での発言ですが、今回は上記のような発言。
はたして、この3000系とはどこの3000系か?
まずは日本国内で3000系といわれるのは下記の通り
(3000形と名乗る車両は除外。マニアが系と形を混同するはずがないw)
伊豆箱根鉄道3000系電車
一畑電気鉄道3000系電車
伊予鉄道3000系電車
営団3000系電車
大阪府都市開発(泉北高速鉄道)3000系電車
近鉄3000系電車
京王3000系電車
京阪3000系電車 (2代)
京阪3000系電車 (初代)
山陽電気鉄道3000系電車
神戸電鉄3000系電車
西武3000系電車
秩父鉄道3000系電車
東急3000系電車 (2代)
東急3000系電車 (初代)
東武3000系電車
阪急3000系電車
福岡市交通局3000系電車
公式HPにある最新日記では、麗が山手線チョコレート色ラッピング電車の見た*1という内容なので、物語の舞台は関東地方である可能性が高い。
ということで、このうち関東地方以外の3000系を削除すると
営団3000系電車
京王3000系電車
西武3000系電車
秩父鉄道3000系電車
東急3000系電車 (2代)
東急3000系電車 (初代)
東武3000系電車
こうなる。
さらに、既にこの世にない廃車された車両も除外すると
こうなります。
以上が、関東の3000系という枠で残った車両。
さらに平日に並走シーンが見られるということから、複々線区間を走行する可能性がある。
ということなので、複々線区間を走行する可能性がある3000系に絞り込むと
この2本になった。
この2つのうちのどちらかだが、平日に並走シーンが見られるといったのは、休日には運用が少なくなるためということ。
果たしてどっちなのだろうか?
東急3000系は特に限定運用されてないので、平日だろうが休日だろうが走っている。
さて、東急で併走シーンが見られるのは、目黒線と東横線の複々線区間である『田園調布-日吉』と田園都市線の『二子玉川-溝の口』の区間。
東急3000系は登場時こそ東横線で運用されていたが、元は目黒線でのワンマン運転対応を想定した車両で、目黒線が開通したと同時に3000系は全車が元住吉に配置され今現在は目黒線と直通先の路線のみで走っている。
それ以外の東急の路線では定期列車では見ることは出来ない。
東急の複々線区間は方向路線別複々線形態を取っており、併走シーンを見るには東横線を定期で走る3000系が存在しないといけないが、3000系が登場してからいままで東横線と目黒線で併走が見れると言う話は聞いたことがない。
一方の西武鉄道での併走が見られるのは、池袋線の『石神井公園手前-練馬』の区間。
西武鉄道は外側が急行線の方向別複々線形態をとっているので、併走シーンが見れる場合は3000系の優等列車運用と、各駅停車運用が同じ時間に走ればいい。
さて西武鉄道3000系は特殊な立場の編成で、10両編成20m4扉が主流となった西武鉄道では、異端児の20m車体3扉の8両編成。
しかも、101系や301系などと違い連結器の問題等から固定編成で増結が出来ないため、8両編成以外では使い道がないという車両。
そのため、西武鉄道では特殊な運用に入る。
池袋線は各駅停車は8両編成での運転。
これは江古田駅が8両分のホーム長さしかなく、両側が踏み切りのため延伸ができない。
このため各駅停車は8両に制限される。
他の各駅しか停車しない駅も江古田にあわせて延伸せずに8両にしている。
しかし優等列車は現在は10両編成で運転されている。
そのため3000系の優等列車運用も現在はない。
西武鉄道でも見られないと言う状況なのだ。*2
つまり、この麗の言った台詞は、現在は存在しない路線ということになります。