常識だと思っていても、知らない人は知らないんだな

いやですね。
色々blogとかネットとか覗いていると


『え?これって常識じゃないの?』*1


と思うのですが、知らない人には全くわからない物があるんですね。
そんな疑問をネットの質疑掲示板に書き込む人が実際にいるんですよ。
今回はそんな質疑応答を色々抽出してみました。
(文面は若干脚色してますが、意味合いは同じようになってます)
・某大手質疑掲示板より

けんぷファー第2話で紅音が
『赤は3倍速いとでも言うのかよ』
と言ってましたが、これってどういう意味なんですか?
何かのネタですか?
それともけんぷファー独自の設定ですか?

これ、意味分からない人がいるんだ・・・
と、若干のカルチャーショックを受けてしまいました。


けんぷファーをみたり、原作読んだりする層で、これを知らない人はいないと思って、あえて製作側も原作の築地俊彦先生もネタ元はノータッチで書いてると思うので、まさか知らない人が出てくるとは想定外だったでしょうね。
完璧にこれはネタだと思います。
で、これが当該のシーン↓

確かに言ってますが、これは早い時期からけんぷファーとして活動していた、雫と紅音の力量差によるスピードの違いでなっているだけだと思います。
これは原作者築地先生のギャグでしょう。
紅音は深夜アニメマニアですし、ガンダムネタを知っていて、ここで使ったと言うことですね。
もちろん、元ネタは機動戦士ガンダムシャアザクが3倍速く動くように見えることからきたネタですね。
実際には3倍速いわけではないのですが・・・。
ちなみに、この3倍速いといったのは、アムロでもなくシャアでもなく、ホワイトベースのオペレーターでしたね。


だけど、このネタが”けんぷファー”を見てる人で通じないとは思いませんでした。
知らない人はやっぱり知らないのです。


ちなみに、第1話で『”けんぷファー”と言っても、モビルスーツのことではないですからね』という台詞があったと思います。
紅音だったか、ハラキリトラが言ったか忘れましたが、これもガンダムネタですね。


・某大手質疑掲示板より

生徒会の一存、第3話で藤堂リリシアはどうして『さよなら』を3回も言ったのですか?
リリシアさん特有の台詞回しなのでしょうか?

いやぁ〜〜、このせりふを知らない人がいるのですねぇえ〜〜
怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ


と書いても分からない人は分かりませんかw
その当該シーンはこれ

ここで藤堂リリシアはなぜか3回『さよなら』を言います。
これの元ネタはもちろん知っている人は知っている、淀川長冶さんですね。
これは世代で分かれるかもしれませんので、実際に淀川氏の経歴を調べてみました。

淀川長冶
1909年4月10日 - 1998年11月11日 享年89歳
映画解説者

お亡くなりになられてから10年以上が経っていますね。
彼が解説をしていたのは、テレビ朝日系列の『日曜洋画劇場
1966年からずっと解説をやっていたんですね。
彼が死ぬ前の日に、1998年11月15日放送予定の収録をしたと言うことですので、死の直前まで解説をしていたことになります。
その期間約32年間。
これだけ長い間『さよなら、さよなら、さよなら』と言っていたわけですね。
ですので、この期間中に映画を見ていた人なら、まず知らない人はいない方でした。
死後10年以上経って、洋画に興味なく日曜洋画劇場を余り見てなかったのを仮に15歳と定めると、現在25歳で知る知らないが明確に分かれそうです。
知ってたマギル先生は25歳以上の可能性が・・・。
当然学生である杉崎たちは知らないわけで、逆に知っていたリリシアは


怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ


それで色々探しましたが、淀川さんの動画がありました。
彼の映画解説の一端をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=4pOYe1vjwYA&feature=related


それではさよなら、さよなら、さよなら


・某大手質疑掲示板より

疑問に思ったのですが、どうして咲以外の人は嶺上開花であがらないのでしょうか?
嶺上開花であがれば、結構勝てると思うのですが?

これを見たときは、なんて説明すればいいのだろうと思いましたよw
麻雀を知ってるしらないで極端に出る項目ですね。
おそらくは麻雀を知らないで咲のアニメを見ていた方なのでしょう。
ということで、実際に咲は何回リンシャン牌で和了したのでしょう。

合計9回となりました。
結構多いですね。
これで、この方は嶺上開花というのがとても簡単で、やりやすいあがり方だと思ってしまったのでしょう。


でも、これは咲が魔物ですから、エスパーですから、神ですからw
こんなことありえません。
実際の麻雀はものすごく地味です。
嶺上開花はカンをして持ってくるリンシャン牌であがったときにつく『偶然役』ですが、これだと結構演出を派手にできるので、こうしたエンターテイメントでは欠かせない要素なのでしょう。
もし、現実的な麻雀マンガを書こうとしたら、原村和や龍門渕透華から萌えを抜いたような物になりますので、想像するとえらく地味になりますよね。
つまり麻雀ってリアルに書くと面白みがなくなるのです。
だから、咲-Saki-という作品に出てくる人たちはあんなエスパーみたいなことを平気でやっちゃうんですよねw
しかも、それが『すげぇ〜〜』とかで済まされるんですからw
リアルの世界だったら、イカサマを疑われますよww
ちなみに咲みたいな嶺上開花で華麗にあがろうとすると、

・リンシャン牌がなにかわかっている必要がある
・テンパイになったときにカンができる状態をできるようにペース配分する
・指から光や炎を出す
・目も炎で萌える

などの条件が必須ですww

*1:ただし、狭い範囲でねw