ライトノベル『僕は友達が少ない２』

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

隣人部――それは残念な連中が日夜友達作りのためにギャルゲーや演劇などどこか空回りな活動をしたり、ダベったりしている残念な部。
残念系美少女の三日月夜空や柏崎星奈、美少女メイド(ただし男子)の楠幸村に加え、幼女シスターで顧問のマリア先生やいろんな意味で常識を超えた天才少女の志熊理科も加わり、ますます騒がしくて取り返しのつかない状況になってしまった隣人部。
その中でただ一人の常識人（ただし友達は少ないというか、いない?）羽瀬川小鷹はいったいどうなる!?

残念な人が増えた隣人部　

この作品、明確なストーリーを求めてはいけない。
とにかく、友人が少ない人達の集まりで、その人たちのハチャメチャぶりをただ笑おうと言うのが趣旨だと思う。
この作品、基本は夜空と星奈の痴話喧嘩と、小鷹のツッコミを楽しむのだろうし、物語もそういう感じで出来ている。
実際にそれ以外のことを求めてもねぇ・・・。

第1巻で劇的なダブルヒロインが内容物を戻すと言う前代未聞の始まりをしたが、今回はそこまで凄いことはない。
しかし、その代わりに出てきた新キャラ理科がなかなかの濃いキャラクターだった。
天才少女なのだが腐女子というところが。
それと今回正規に部員となった小鳩と顧問のマリア。
この2人の微妙な関係。
アニキと慕う中世的な美少女美男子幸村。

これら個性のある残念な人たちが繰り広げる隣人部は今後どうなっていくのでしょうか？
２巻にして早くも構成の方向性は見えてきて、登場人物の扱いもこなれてきた様子です。
安定したと言えば聞こえはいいですが、これ以上の発展を望めるかどうかは今後の展開次第。
今回は夏休みを迎えるところで終わるが、夏休み中に一波乱ありそうな予感です。
これで物語がどうなるのか、続刊に少なからず期待します。

それとリレー小説でMF文庫を敢えて『ミツルギファイヤー文庫』と銘打ったのはネタでしょうが、たぶん元ネタ分からないぞｗｗ*1

総合評価：★★★

*1:MF文庫Jの『三流木萌花は名担当！』を読んでください。