ライトノベル『怪盗レディ・キャンディと狙われたキス』

『秘密』を守るため、記者修業始めます!?
昼は女学生、夜は〈呪われ死宝物〉を追う怪盗レディ・キャンディの柊スズメ。
新聞記者・成宮鉄平に秘密を握られ、記者見習いとして成宮と行動することに。
でも婚約者の結人は二人の関係を誤解して!?

新キャラ登場


怪しいゴシップ新聞社の記者『成宮』が登場。
こ物語、基本は明治維新後の文明開化直後(ただし、実際のとはちょっと違うが)の設定だが、この時期はちょうどモガ、モボ(と言っても知らないか・・・)が結構出始めた頃。
ある意味、今の現代日本人からすれば明治維新直後の日本は、ちょっとファンタジーな世界であるともいえる。


この物語ヒロイン、スズメをはじめとして、SM執事、不器用イケメン結人、へらへら中尉など、ほとんどが若い人ばかり。
そんな中、この新聞記者『成宮』は26歳。
物語の中で大人に入る。


なにぶん、一番年上と思われる中尉があの性格だから、この成宮はゴシップを扱うにしてはまともな人間だ。
乙女コレクションと銘打っているだけに、こんな現実離れした新聞記者が登場と思えるのだが、現実にはこんなできた人いねぇってw
ただ、若手の物語だけだと思うように立ち回らないのが物語の不思議なところで、こういった大人や年老いた人を登場させることにより、物語が山あり谷あり波乱に満ちたものとなる。
それにしても、この成宮は私が見てもゴシップを扱う記者にしては大人すぎる。
身なりとかでは無く一種の『魅力的な大人の男』に書かれている。
きっとこの作品の本来の読者層は、こういった大人の男にあこがれるのだろう。
しかし、こんな男そうそういないぜww


全体的にストーリーとしてはこの成宮の登場で面白くなりました。
ただし、オチとなるレディ・キャンディvs特務隊と人喰い犬の格闘劇の顛末記事は、ゴシップ新聞とその記者とはいえ書き方はとても仕事のできる男には見えなかったw


ここは笑いどころか?


総合評価:★★★☆