2009年私的な鉄道ランキング

ラノベもやったので、こっちもやらないといけません。
ということで、私個人の思った鉄道の出来事2009年です。

東京駅から最後のブルートレイン消える

2009年3月のダイヤ改正で、東京駅を発車するブルートレインが消えました。
最後となったのは『富士・はやぶさ』でした。
私は併結前の『はやぶさ』単独時代に乗ったことがありますが、ガラガラでしたね。
あれでは先行き短いのも分かる気がします。
でも、東京駅で乗ったときに始まる、あのなんとも言いがたいノスタルジックな雰囲気は、大都会東京の真っ只中にあっては、なかなか経験できるものではありません。
過去の栄光を引きずりながら、それを抱えて消えていったブルートレインのことをもう知る人も少なくなりましたね。
この廃止と同時に、東京駅と九州を結ぶ在来線の列車は無くなり、熊本県大分県-東京を直で結ぶ列車はなくなりました。
九州新幹線開業後も、新大阪より東京方面には入ってこない予定。

JR最後の昼行急行消える

これは急行『つやま』のこと。
そもそも、国鉄〜JRになって急行列車の存在はますます中途半端になった。
現在は快速列車全盛の時代で、急行は特急に格上げされるか快速に格下げされるかになってしまった。
件の急行『つやま』も快速『ことぶき』に統合されることとなった。


ところで、あまり鉄道に詳しくない人のために急行と快速の違いを説明すると、快速は自由席であれば乗車券だけで乗れるが、急行は座席に関係なく乗るために料金が取られる。
いわゆる『急行料金』というものだが、快速にはこれがない。
急行みたいに乗るために料金が取られる列車を優等列車と呼びます。
そして快速列車は乗車券だけで乗れるので普通列車になるんですね。
普通列車は各駅に停車する列車のことではないのです。
JRでは普通列車とは乗車券だけで乗れる列車のことを指します。

ちなみにJRで優等列車は準急以上が対象になります。

東京近郊区間の拡大

これも3月のダイヤ改正区間が広がった。
この拡大で房総半島全域が近郊区間になったが、近郊区間内には目的地までの選択乗車の特例があります。
これがいわゆる『大回り』と呼ばれる特異な現象の基となるもの。
たとえば五井⇒蘇我というコースを通るとき、普通は内房線で千葉方面に向かうが、木更津方面に向かって安房鴨川を回って、外房線蘇我に向かう乗車経路を選ぶことも可能となった。
この拡大区間で新たに『韮崎』『水上』『黒磯』『いわき』『伊東』。
そして房総半島全域まで広がった。
もう茨城県を通り越して福島県まで東京近郊区間である。


広げすぎだろう・・・いわきが東京近郊区間ってなんか変じゃない?

東急大井町線溝口延伸

私の実家が東急大井町線と深いつながりがあります。
また二子玉川は実は学生時代にとある理由でお世話になった駅でもありますので、何かと縁もあり気になる項目でした。
実質大井町線の延伸ですが、正確には登録上『二子玉川-溝口』は田園都市線複々線化になります。
田園都市線は私が二子玉川にお世話になっていた時代から混雑がひどく、その混雑緩和の目玉としてこの複々線化をしたわけですが、大井町線の種別で特殊なものが登場しました。
複々線区間途中駅『二子新地』『高津』は中線の大井町線にはホームがありません。
大井町線の列車はこの中線を通る際には物理的に2駅を通過するのですが、大井町線の各駅停車もここを通過します。
しかし、種別表示は『各停』のままで、なんと駅を通過する『各駅停車』の誕生です。
なんとも奇異な種別だが、もう少しなんとかならなかったのか?

田園都市線5000系の6ドア車両が10両中3両に・・・

先の大井町線延伸と絡む田園都市線混雑緩和関係。
なんというか、東急の必死さが伝わってきますね・・・。
田園都市線は10両編成での運転だが、そのうち3両を6ドア車両にすることを決定した。
しかも、かなりのハイスピードで車両交換しましたよ・・・。
元々、6扉車両はJR東日本の山手線で導入されたのが最初。
ラッシュ時は椅子が収納されて、座席なくなる車両として話題になりました。
この東急5000系に組み込まれたのも同様のもの。
しかしながら、3両とはすごい。
物理的や技術的に難しいが不可能ではないとはいえ、設計上6扉車両は付随車両・・・いわゆるサハしか存在しない。
田園都市線の5000系は『5M2Tc3T』という構成なので、交換可能な車両である3Tすべてが6扉になったことになります。
いかに田園都市線の混雑振りがうかがえるかわかる話です。



以上が2009年で気になった私的な鉄道の項目ですね。
阪神なんば線開業とかパノラマカー引退もありましたが、どうもそれは私的にピンと来ませんでしたので、今回は除外しています。