ライトノベル『アスラクライン14』
次元の狭間に迷いこみ、非在化した街を彷徨い続ける智春と操緒。アスラクライン〈14〉The Lost Files (電撃文庫)
- 作者: 三雲岳斗,和狸ナオ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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“神《デウス》”の破片が降り注ぐ世界で出会った謎の少女が、彼らに告げる。
お願い、和葉を護って、と──。
一方そのころ苑宮和葉は、洛高の入学式の日を迎えていた。
行方不明の兄、智春の行方を捜そうとする和葉だが、彼女の前に現れるのは、人間離れした能力を持った怪しい上級生ばかり。
果たして和葉は智春失踪の真実に辿り着けるのか!?
和葉が主人公と思いきや?
実はこれで終わりらしい。
読んだ時にはこれから和葉ベースで物語が始まるのかと思ったので期待していたんだけど・・・。
しかも、和葉主体かと思ったら、智春と操緒の過去話を主体にした短編集みたいなもの。
案外拍子抜けしたが、内容は面白かった。
和葉の前に現れる智春とつながりのある人々が、いかに個性が強いかということですね。
最後が和葉と、和葉に憑く謎の女性だけど、あっさりネタばれされるあたりは『あれ?』と思ったが、終わりならしょうがないか。
終わり方としてはうまくまとめたのではないでy草加?
そして、物語に区切りはついたようだけど、まだ何かできそうな余韻を残すあたりは商売上手ということで。
三雲先生の次回作に期待します。
総合評価:★★★