日本のマンガ最大の敵は・・・・・・iPhone?!

まさかの強敵現る?
日本マンガ産業の土台を崩しかねないと言っては大げさかもしれないけど、まさかこんなところに敵がいたとは思えなかった。
それはiPhone
それは一体どういうことかというと、この記事を読んでからそう思った。

電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲

ここに書かれている電子書籍に関する検閲の規定の違い。
余りにもギャップがありすぎる・・・。
お国柄といってはしょうがないが、こんな規制とは縁のない私企業の検閲で、ここまで足元をすくわれるとは考えてもいなかっただろうね・・・特に関係者は。
さて、ここで問題となるのはそのギャップもさることながら、今回例に挙がったのがiPhoneの販売元Apple社の対応。
会社としては、iTunes Storeで有害なものが販売されれば、企業として、そしてiTunes Storeと言うコンテンツ自身が叩かれるのが分かっているので、自社コンテンツを守るのは当然だ。
そこで、こんなにも厳しい規制を強いているのである。
これ、最近の非実在青少年の条例改正案なんかより、よっぽど厳しいよ。
マンガではないが、たぶんドラ○もんのしず●チャンの入浴シーンも、サザ●さんワカ●ちゃんのパンチラはたぶんダメだろうし、プリ●ュアの変身シーンだって危ない。
しかも、法律ではなく企業コンテンツ維持のための企業ルール。
『従えないなら、販売しなないだけ』と言う事だけに、なんともいえない。


正直、たかが一企業というが、その影響力がどう及ぶのか、今後の電子書籍と、そのiTunes Store部門次第と言う事になる。
もし、iTunes Store電子書籍部門が世界スタンダードになったら、日本の電子書籍もここで販売するしかないと言う事になる。
であれば、リンク先のような検閲に従わないといけない。


今回はAPPLEだけど、Amazonの『Amazon Kindle』にはAmazonのルールがあるわけだし、そのほかにも色々な電子書籍に関する会社のルールがあるわけでしょう?
そんなたくさんある企業ごとにいちいちあわせていたら、日本のコンテンツホルダーである出版社は、人的にも金銭的にもやってらんないと思うけどね。
しかも、法令的なものでなく、ビジネス的なものであるため、ある意味逆らえないと言うのか痛いかも。


出版社はこのあたりについてどう思っているのか?
以下の2点がポイントだと思います。

1)電子書籍が今後どのくらい普及するのか?
2)デジタルコンテンツの保護

たぶん、この2点で足踏みしている状況、あるいは電子書籍を展開しているけど、そこまで力を入れていない状況だと思います。
私は出版とは無縁なので、全く分からないのですが、電子書籍が時間がかかるとも席巻していく可能性があるのなら、今のうちにiTunes Store等に対抗する日本国内向けの電子書籍コンテンツ関連企業を育成しておかないと。
ただ、これ出版社単体ででどうにかできるものではないと思いますけどねぇ・・・。
日本の出版社全部が協力しないと、iTunes Storeなどに食われちゃって、彼らの意に背くものはバッサリきられる時代がやってくるかもしれない。


Amazon KindleiTunes Storeなどの思いもよらぬ電子書籍の波。
この波に乗っかるには、大変だという事でしょう。
この波に乗るのか、飲み込まれるのかは今後の日本の出版業界の方向性にかかっているかもしれない。








今回はiTunes Storeが例に出たけど、私が使っているAndroidAndroidマーケットとかでも電子書籍がはじまったら、やっぱり同様のことになるんだろうな・・・
あと、Twitterでもつぶやかれていましたが、ラノベのHな表現もテキストでさえ、アウトになる可能性十分だそうです。
挿絵に至ってはそっち系の表現は完全にNGだそうです。
つまりiTunes Storedで電子書籍として、今のラノベを販売しようとすると、ほとんどがひっかかるということか・・・すげえなこれは。
純文学とかどうなるんだろうねwww