ライトノベル『ふぁみまっ!』
「ボンジョルノ、お兄ちゃん。私はサブリナといいます。今日からお兄ちゃんの妹です」
- 作者: 九辺ケンジ,鶴崎貴大
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 文庫
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和己のもとに両親から送りつけられてきたのは、なんと“妹”だった!?
しかも両親によると、サブリナにはなにやら事情があるようで――。
「もしかして、マフィアの隠し子?」
「スィ」
「殺し屋の卵?」
「スィ」
ぎゅ。サブリナが和己に抱きつく。
「そして……お兄ちゃんの妹です。逢いたかったです、お兄ちゃん」
金髪ツインテールに、碧く綺麗な瞳。
でも、世間知らずのサブリナに、和己の毎日は一気に大・崩・壊!!
GA文庫大賞奨励賞受賞作。
まさに絵に描いたような王道展開の王道を行くラノベ。
故に、妹が最初にやってきた時点で、先の展開が読めてしまった。
しかも、ほぼそのとおりなのが・・・。
余りにも王道すぎるのもアレだけど、下手に盛り込みすぎて意味不明になるのはよくないので、やり方としては正解かもしれません。
結果として、物語はよくもなく悪くもない、まさに王道ww
ただし、ヒロインサブリナの裸率の高さも相まってwwサブリナに関してはよくキャラがたっている。
その分この作品はプラスだろう。
逆に主人公は一体どういう人間なんだろう。
読んだ限りでは両親は相当凄そうだが、主人公にはこれといって特殊な能力はなさそうだし、かといって一般人だから黙ってやり過ごすうな日和見でもない。
それゆえに目立たない主人公・・・周りに食われてしまったかな。
あと、サブリナを中心としたホームドラマ的な部分が余りなかった。
これに関しては今後展開があるだろうと思うので、期待したいところです。
ただ、次回もなんかバトルがありそうですね。
主人公がこんな設定だから、今後バトルが多いとどんどんご都合主義が飛び出るか、主人公補正が入らないと物語が成り立たなくなるので、そこら辺のバランスが上手くいけばいいかなと思います。
サブリナがせっかくいいキャラなので、サブリナを中心に描くともう少し良くなるかも。
評価:★★★☆