ライトノベル『ふぁみまっ!』

ふぁみまっ! (GA文庫)

ふぁみまっ! (GA文庫)

「ボンジョルノ、お兄ちゃん。私はサブリナといいます。今日からお兄ちゃんの妹です」
和己のもとに両親から送りつけられてきたのは、なんと“妹”だった!?
しかも両親によると、サブリナにはなにやら事情があるようで――。
「もしかして、マフィアの隠し子?」
「スィ」
「殺し屋の卵?」
「スィ」
ぎゅ。サブリナが和己に抱きつく。
「そして……お兄ちゃんの妹です。逢いたかったです、お兄ちゃん」
金髪ツインテールに、碧く綺麗な瞳。
でも、世間知らずのサブリナに、和己の毎日は一気に大・崩・壊!!

GA文庫大賞奨励賞受賞作。
まさに絵に描いたような王道展開の王道を行くラノベ
故に、妹が最初にやってきた時点で、先の展開が読めてしまった。
しかも、ほぼそのとおりなのが・・・。


余りにも王道すぎるのもアレだけど、下手に盛り込みすぎて意味不明になるのはよくないので、やり方としては正解かもしれません。
結果として、物語はよくもなく悪くもない、まさに王道ww
ただし、ヒロインサブリナの裸率の高さも相まってwwサブリナに関してはよくキャラがたっている。
その分この作品はプラスだろう。
逆に主人公は一体どういう人間なんだろう。
読んだ限りでは両親は相当凄そうだが、主人公にはこれといって特殊な能力はなさそうだし、かといって一般人だから黙ってやり過ごすうな日和見でもない。
それゆえに目立たない主人公・・・周りに食われてしまったかな。
あと、サブリナを中心としたホームドラマ的な部分が余りなかった。
これに関しては今後展開があるだろうと思うので、期待したいところです。
ただ、次回もなんかバトルがありそうですね。
主人公がこんな設定だから、今後バトルが多いとどんどんご都合主義が飛び出るか、主人公補正が入らないと物語が成り立たなくなるので、そこら辺のバランスが上手くいけばいいかなと思います。


サブリナがせっかくいいキャラなので、サブリナを中心に描くともう少し良くなるかも。


評価:★★★☆