夏休み企画?ceeda個人の思った事を勝手に書く1『プロとは?』

さて、夏休み企画ということで、強引にこんなタイトルをつけてみたものの、何を書くのやらww
いきなり躓いていますが、プロってなに?ということについて私の個人的な考えを。


プロというものはその職業に精通している人をさし、且つそれで生計を立てている人のことと単純に思っている。
しかしながらその考えが微妙に違ってきているのではないかな?


その1 ここでもやっているけど、書評や感想はどうなの?


ここでは主にライトノベルの感想をUPしてますが、アマゾンリンクでアフェやっているとはいえ、とても生計を立てられるほどもらってはいない。
ちなみに年間で300円ほどww
ラノベ1冊すら買えない。
私より、人気があって大手などと呼ばれるサイトでアフェをやっているサイトならば、少なくとも私よりはもらっているだろうけど、それでも生計を立てているなんて皆無なんじゃないか?
では、実際にどんな人がプロなのか?
それはいわゆる商業誌にコラムとかを書くような人でしょうね。
そこで書く人は作家とかが多いですが、中には書評やコラムを専門に書く人もいるようです。
ここまでは誰でもわかると思いますが、実際にプロの書評と私みたいな素人が書く書評はなにが違うのか?
私はプロの書評を余り読まないけど、大体大きく分けて下記のような違いがある。

1)紹介する対象の欠点を書かない
2)深くえぐるようで、ある程度で寸止めしている
3)他との比較を行うことがある

1)ですが、お金をもらって書評を書く以上、その紹介するものに対して悪くはいえないだろう。
これは誰でも納得するものです。
そのためプロの書評は、その本のよしあしに関わらず良作に見えなくもない。
中には、あからさまにヨイショしている感じが取れる作品もある。
素人が書く場合、いいところも悪いところも書いたり、余りにも悪すぎると『酷評』となる事もあるが、プロが書くとそんな事はないのだ。


2)ですが、物語の確信を見せているようで実は見せていないところが多い。
あらすじをただだらだらと書くのは芸がないが、あらすじだけで終わらせていないのが書評。
しかし、素人とプロではやはり違いがあるようで、私みたいな素人が書くと思わず確信に触れる事をポツリと書いてしまうときもある。
プロが書くとうまいところで確信を伏せる。
まぁ、中には"やっちゃった"なんて書評もあるけどね。
この寸止めの書評って、ラノベとかに付いている作品紹介文が結構似ていると思います。


3)については、私はあまりそういったことはしませんが、『●●という作品では』とか『同著者の▲▲では』なんて用法を用いたりする事がある。
あくまでも、紹介する作品について言及するために、なるべく関連の深い作品を挙げる事がある。
素人が書く書評ってこういう書き方は余りないような気がします。


以上のことで素人の書く書評とプロの書評では、ひとつの結論に達したのだが、それは
『この本買ってくれYO!!』ww
これがプロの書評という事です。
とにかく、目的が紹介した物を売るための評価であって、決して作品の考察ではない点が素人と違う。
他の書評サイトをやっている人とかはどう思ったでしょうかね?
私もこの文章を書くにあたり、いくつかの書評を読み直して、自分のも一部を読み直しましたが、素人さんの書く書評って純粋に作品に対する評価を書いている場合が多いと思うんですよね。
それが悪いとは言わないけど、プロとしてやるならそれでは通じないという事でしょうね。
どっちの書く書評が本の売れ行きに影響するのかは、実際には分かりませんが、少なくともプロの書評やるなら私には絶対にムリだという事ですwww


だからプロからすれば、我々の書評なんて『け!この素人ども!!』なんて思っているかもしれません。


その2 作品の内容や要望を作家に言うのは筋違い?


私もつい言ってしまう事もありますが、よくよく考えると作品の内容を作家に言うのは筋違いなのではと考える事が最近多くなった。
これがプロと素人に何の関係があるのか?
それは作家というのが何のプロなのかということ。
ここで、とある作家さんのブログを

「男の娘」の商標出願について、男の娘もの小説を書く私が思うこと。 (わかつきひかるのホームページ)

ここで一時期話題になった『男の娘』の商標登録の話だけど、それついてわかつきひかる女史が思いを書いたもの。
内容はさておき、ここで書かれている思いは如何にも『作家さんらしい』と思える内容。
これを私が書くとぜんぜん違った事になる思うんだよね。
ここで書いてある想いについて読んでみた方は、ある事に気がつきましたか?
私なりに気がついたのですが、わかつきひかる女史の書いた内容は全て作家視点で書いてある事です。
もう、見事なまでの作家振りです。


これを読んで『作家は文章を書くプロなんだな』と改めて思いました。
そう、作家は作品を作るプロではなくて、悪魔でも文章を書くプロであることが前提です。
もちろん作品の世界観とか、作品の基礎もつくり物語を面白くするのも作家でしょうが、その前に文章を書くことが作家というものを職業として成り立たせているということ。
極論からすると、設定やイメージは他の人に任せて、それを活かした文章を書くこともあるかもしれません。
つまり『原作:●●●、著者:■■■』ということ、そこの著者に当たる部分がプロの作家という事ですね。
作家という事はそういったものでしょう。
これが素人だと、よく物語がどうのこうのとか、設定がここはこうなるとか、物語内容などを重視して肝心の文章がおろそかになってしまう事もあります。
作家というプロになりたいなら、まずはきちんとした文章が書けないといけないということでしょうね。
そう、誤字脱字ばかりの私には縁のない世界ですww
作家が文章w書くプロである以上、作品について文句を言うのは作品を作っている人に対してです。
それは次の方々になりますね。
でも、誤字脱字は作家に言ったほうがいいでしょうねww


その3 作家が文章を書くだけのプロだと仮定したら、作品はどうなるんだ?
上記で作家が何のプロか勝手に結論を出してしまいましたが、それでも面白い作品というのは結構あります。
やっぱり作品を書く作家さんが文章を上手に書いて上手くやっていると思いますが、作品を作るのは何も作家さんだけではないでしょう。
そう、いわゆる編集と呼ばれる人がいます。
昔は悪魔でも裏方みたいな存在で、作家やマンガ家などが表に出て作中に登場したりする事はありました。
最近は堂々と表に出てくることが多くなりましたね。
電撃文庫の編集とか、今では編集部主宰のブログやtwitterも当たり前の時代になっています。
昔からするとここまで編集が表に出てくる存在になるとは考えにくい事でしたね。
しかし、そのおかげで我々素人にも編集がどんな職業なのか、少しだけ分かってきたようなきがします。
(そんな気がするだけです)
編集は色々なことを行う、まさに多数の項目におけるプロであるということでしょうね。
その項目は以下のような事だと思います

1)どのような作品がヒットするのか、市場動向を把握している
2)作家の書く文章をどうすればよりよい表現になるか考える
3)どんな作品構成にするべきか考える

1)ですが、すごい面白い作品があったとしてもそれがその出版社の求める読者層と合わなければいけません。
ラノベの編集に時代小説持ち込まれても困るし、社会は小説を出版する編集に官能小説を持ち込まれても困るのです。
編集は自分が出版する本の市場動向をつかみ、売れる作品とはどんなものかを把握している必要があり、またそれを良く知るプロです。
これは我々素人はもちろん作家にも分からないでしょうね。


2)ですが、市場動向に合致するいけそうな作品があったとしても、作家ですら知らない表現方法というものがあります。
先のわかつき女史が書いた禁止用語とか、その読者が分かりやすい表現などがあると思います。
ラノベならソフトな表現、説明的な文章はラノベでは嫌われますが、逆にこの説明的な文章が凄く重要な小説のジャンルもあります。
それは時代小説で、時代小説ではこれでもかというくらいに説明が続く場合もあります。
官能小説では、性行為描写を露骨にしたり、読者を興奮させたりするような書き方。
BLでは受けと攻めの視点はどちらがいいか(大抵は受け側だけどww)。
色々知っていると思います。
それを作家に言って書き直しを指示したりするのです。


3)ですが、作家は書いている時点ではどんな本になるのか分からないと思います。
どういった絵が付いて、どういったカバーになったりとか。
最終的に製本したら、後には引き返せないと思いますので、そういった本としての製本イメージを持っているのは編集だと思います。
その本のつくりが書店に並んだときの見える効果、相手に与えるインパクト、書店のどこに置かれるのかとかいろいろ想定して本を作っていくと思います。
それを元に作家に指示したりするのでしょう。


編集というのはいわば作品を作る本当のプロと思います。
編集というよりディレクターといったほうがいいかな?
まぁいわゆる監督みたいなところでしょう。


その編集の手によって、作品は作られ世に送られます。


さて、色々なプロが出てきましたが、これが私のプロと素人の違いを、あくまでも個人的に書いてみたものです。
このブログは、ここで書かれているようなプロの方も実は見に来ています。*1
ここを見て『そうだよなぁ』と思うもいいし、『いや違うだろ』と思うのもいいです。
しかし、大事なのはプロと素人はやっぱり違いますし、プロには知らなくてはいけない事、やってはいけない事、プロの視点というものはあると思います。
逆に言うと、それが出来ない、それをしなくていいから故の素人なのかもしれません。
その分素人はお気楽ですww




*1:まぁ少数だと思いますが