世界一のアニメ大国・・・・・は中国になった?!

さて、今一番アニメに関して大きな力を持つ国はときかれて日本と答える人は、テレビ娯楽産業を知っている人ならば、国内外とわず答える人が多いと思う。
しかしながら、世界一のアニメ大国は実は中国である事は意外と知られいない。
それもそうだ、私もここ最近まで知らなかったのだからwww


実際のところ中国のアニメ制作数は300本/年間を超えるそうです。
日本はここ最近減少が続いているようで、週平均70本で大体200〜300作品くらいとのこと。
さて、実際は数字的に見ればそんなところだが、これは数字上での話であって、アニメの質についてはまったくといっていいほど含まれない。
つまりは大国という表現、それは製作本数だけの話。
私も一体どんなアニメが中国で作られているかわからないので、色々調べてみました。
一言感想を書けば、つまらない面白い抜きに語れば何でもあるな
全作品がSFとかだったり萌えとかだったりするわけでなく、色々なジャンルのアニメがバランスよくあるようです。
なんとBLまであるというではないですか・・・これについては少々中国を侮っていた。
なんか、Googleを追い出してTwitterが禁止されている国の割には、数とジャンルは良く集めたといったところかな。
ただ、一瞬だけのパっと見ただけの第1印象ではつまらなかった。
まぁ、私の感性が360度ずれているというのもあるんだけど(360度ずれているとひと回りして普通の感性かww)。
贔屓目で見てもなんとなくねぇ。


ということで今度は中国のアニメ事情について調べてみましたが、幾つか興味あるところが散見されました。
中国では映画、TV、そしてアニメを文化的産業として重要と捕らえて、各種支援策を打ち出したようです。
それがはじまったのが2000年頃で、本格的になったのが2004年らしい。
そして件の日本を抜いたのは2008年のことで、それ以降はずっと増え続ける一方とのこと。
しかしながらその実態はかなりひどそうですね。

シナリオライター(脚本)できる人が不足な上に、独創性がない

これはかなり深刻です。
自動車、家電などの工業製品とは違い、エンタメ産業は見て、聴いて、読んで楽しむ感覚に訴える産業。
なので作り手にその感覚が元からないのでは受け手が面白いと思うはずもない。

アニメの制作費用回収が問題あり

この問題は日本でも良くありますが、中国はさらにひどそうです。
制作費に対する放送局からの放映権料の開きがありすぎる事。
作っても赤字ということですね。
なんでも15万円〜20万円する作品に対して払われる放映権料は1万円以下だとか?


ならばその穴埋めをするはずの、DVD、CD、キャラグッズなどの産業の成熟度が低い事。
そして制作側も著作権とかの権利と権利料金に対する知識、経験、ビジネスプランの構築の悪さ。
著作権の民意の低さがこれに輪をかけて悪くしているようです。
作っても回収するための権利ビジネスのやり方がザルで、あまつさえ人気が出てもすぐに国内で海賊版が出回る始末。
まぁ、平気でガンダム作ったり日本法人であんな事やるような国ですからww


ということで、作った作品の費用に対して入ってくる回収費用が微々たるもの・・・。
そんなことだから、当然ながらアニメ産業は儲からない。
変な悪いイメージが付く割には製作本数は増えるというこの矛盾。
たぶん市場としての潜在需要は日本なんかとは比べ物にはならないんだろうけど、ここまでひどいとその潜在需要も全く役に立たないね。
だから制作会社も売れるところと売れないところで両極端。


なんか、ひどい時の日本と似てない?ww
中国はその日本のひどいときよりもさらにひどそうです。
しかし、中国の場合潜在需要と政府支援という強い武器がありますのでまだ何とかなるのではないかと思います。
年間300本越える中国製アニメで、見るのに耐えうるのが今は1〜2本だとしても、10年後には10本に、20年後には50本とかに増えるかもしれない。
ここは前述したシナリオライターがどれだけ経験を稼げるかがポイントだが、その前に日本以上の加速振りで衰退しない事が前提ですが。
今後本当に中国がアニメ大国になる可能性はゼロではないと思うが、険しい道のりが待っている。