明暗が分かれた鉄道会社

さて、地震が起こってだいぶ経ちましたが、今回は地震が起きた日のことについてちょっと書いてみます。
このブログで地震が起きた日に書いた日記は鉄道がらみでした。
次の日の3月12日はJRグループダイヤ改正で、3月11日は改正のためJR西日本雷鳥が最後と言う事でした。
そんな最中に起きたこの地震
その後ですが、鉄道関係で他の問題が発生しました。
600kmほど離れた東北で起きた地震は関東でも大きな影響を及ぼしました。
それは首都圏の鉄道が全て麻痺してしまったのです。
今回はこの麻痺した鉄道会社について考えて見ます。


JR東日本
首都圏の大動脈であるJR東日本は、なんと早々にお手上げ宣言。
一番最初に運転を諦めた鉄道事業者となりました。
地震発生が14時頃ですでに18時頃には在来線全線終日運休決定という、ある意味決断としては早かったです。


しかし、これがとんでもない事になります。


一日の乗客輸送量が世界第1位の1600万人、そのうち首都圏を利用する客は1400万人以上と言う、桁違いの輸送を行っているJR東日本の首都圏全在来線が一斉に運転をやめてしまったのです。
山手線ですら運休。
これで完全に首都圏は麻痺します。


東京メトロ
東京メトロは、1日に800万人の乗客を運んでいます。
東京メトロはそうそうに諦めたJRなんちゃらとは違い、銀座線の早期再開をしました。
20時頃には銀座線の運転が開始されます。
しかし、JRが運転をやめてしまったため銀座線に集中。
元々中型で輸送力のないメトロ銀座線は早くもお手上げになってしまいます。


そんな中、東京都交通局の地下鉄が軒並み動き出します。
東京都交通局
東京都交通局は1日に約200万人の人が利用しています。
今回の地震の運転見合わせからいち早く立ち直ったのは、この都営地下鉄かもしれません。
大江戸線を皮切りに、浅草線三田線新宿線が軒並み運転再開。
夕方には運転を再開していた都電とあわせて、軌道面ではかなりの回復でした。
ただし、日暮里舎人ライナーは設備に問題があったので運休でした。


この都営がだいぶ動いたおかげで少しは楽になったのかどうかは分かりませんが、メトロも続々と運転再開します。
南北線半蔵門線有楽町線などが軒並み再開していきます。
既にJR東日本が動いていない以上は、この2事業者に任せるしかありません。


さて、郊外の私鉄ですが東武東上線がかなり早い段階で終日運休を決め込んだと同時に、相模鉄道は逆に全線で運転を再開します。
しかし、肝心の横浜を通る路線が相模鉄道以外見合わせ状態。
相模鉄道は孤高の運転再開です。
そんなことがあった間に京成電鉄が運休を決定し、京浜急行も運休を決定しました。
22時を過ぎたあたりから、続々と東京から郊外に向う鉄道会社が運転を再開します。
まずは京王電鉄が全路線で本数を減らしながらも運転再開。
そして、西武鉄道の各路線が順次運転を再開します。
この頃には地下鉄も何とか動いていましたので、かろうじて帰れる人が出てきました。


そして23時に東急が全線で徐行ながらも運転再開。
日付が変わった0時過ぎには小田急が運転を再開しました。
小田急とメトロは、この日終夜運転を実施したそうです。
それと小田急の各駅と周辺地域を結ぶ神奈川中央交通のバスも、0時過ぎの小田急運転再開の後から続々と小田急の駅に集結しました。


3月11日の地震発生後の鉄道事業者の状態はおおむねこんな状況でした。


今回は事業者によって対応が違いすぎましたね。
ということで、この続きはあとで追記する予定。