子ひつじは迷わない ひつじが1ぴき

スニーカー大賞受賞作品のコミック版


ここのところ2年連続で登場したスニーカ大賞作品のコミック版。
迷える子羊を救う「迷わない子ひつじの会」を主催する生徒会と、そこに相談に来る相談者が持ちこむ奇問珍問難問を解決するお話。
この作品は、その流れと設定考察が実によく練りこまれているかがポイントで、マンガ化に際してはそこが重要であることと、絵の表現がどこまでうまくできるかがポイントではないかな。


今回マンガになったのは諸葛孔明、怪物退治、なぞのラブレターの3編。
いずれも原作1巻のもの。
ということでキャラクターですが

仙波さんです。
この人は子ひつじとは関係ありませんが、この作品では重要な人物です。

成田真一郎。
こう書いて「なるたまいちろう」と読みます。
実に珍しい姓名。
実質の主人公です。
この人と仙波さんのたまたまな出会いが、この物語を大きく動かします。

笹原さん。
成田君と同じ子ひつじの会の書記です。
原作で結構なグラマーな方だと思ったのですが、マンガでは減量ですねww

武田会長です。
天真爛漫な巨乳の美女です。
成田君とは幼馴染。


原作では、その活字媒体を活かし、多数の情報を読者に与え謎解きをしていくさまが売りです。
この言葉が多い作品を、絵で表現するのは難しいと思いますが、非常に多くの情報を絵柄で表現して見事にストーリーを成り立たせています。
特に怪獣退治編はラブレター編のキャラを上手に使いこなしてうまくまとめています。
これはマンガでしかできないと思います。


短い尺のなかでマンガ版は原作のよさを上手に引き出しているのではないかという印象でした。
さいごに

原作ではいまいちパッとしない宮野先輩ですが、コミック担当の貴島煉瓦氏は気に入っているのか、力を入れています。