ダンス・ウィズ・エリシア 死すべき王子と幼き女王
ダンス・ウィズ・エリシア 死すべき王子と幼き女王 (ダンス・ウィズ・エリシアシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: わかつきひかる,CH@R
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: 文庫
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フランス書院であっち方面を主に活動されています「わかつきひかる氏」の作品。
同氏はたまにライトのベルも書きますが、今回は年上の養子と年下の義母作品。
ところで、この設定の作品、同氏が前々からやりたかったそうで、ご自身のあとがきでも語られていますが、私的には同氏のブログで叫んでいた印象がww
たしか侍戦隊シンケンジャー劇場版でそう言った展開がありましたね。
それを見て、同氏も書いてみたとか言ってました。
そんな願いがかなったのか、そういう設定の作品ができましたが、一言でいうと「残念」
折角の設定も最初だけで、だんだんと「設定はどこいったの?」といわんばかり。
特に後半は設定どおりの関係よりも、1対1のラブストーリーに近し展開に。
折角の設定なので、設定を活かしたあっといわせるどんでん返しがほしかったと思うのは贅沢だったのかなぁ・・・・
作品全体の内容としては悪くないけど、主力があちら方面の作家さんなんで、普段のラノベではあまり聞かない設定や展開や言葉が出てきます。
そして近々のラノベとしては珍しくヒロインと主人公が1対。
なんか女王付のメイドが途中で入ったけど、いまいちのめり込めない。
さすがに何冊も書いている作家さんですので、物語の締め方とか、構成や描写は一流ですが正直昨今のラノベ業界の流れに乗れるかは、微妙かも知れない。
ですが、こういった流れと展開で魅せる作品、私は好きですよ。
ぜひとも、続刊が出てエリシアの呪いをといてハッピーエンドまで持っていってもらいたいものです。
今後も続刊出ることを期待しております。
総合評価:★★★☆