オレと彼女の絶対領域

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> (HJ文庫)

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> (HJ文庫)

HJ文庫大賞受賞作


未来を変えられるのか、それとも未来が成立するのか。
ヒロインを守るため、未来を変えようとする主人公の悪戦苦闘を描くラブコメ・・・でいいんだよねww
全体的に無駄なく無理なく作られているように思えるが、やはりむりやりというところもないわけでもない。
一目ぼれはよくあれど、いきなりの告白シチュは痛いところだし。
幼馴染お従姉の感情起伏も今一歩だった。
ヒロインが主人公に最初から好感度MAXなのも、早いかなぁ。
しかし、みんなでヒロインの予知夢の発生原因を考え、最後に結論付けて、そして主人公がさっとヒロインを助ける醍醐味はいいと思う。


ただ、最後の悪人もいまいちぱっとしなかったなぁというのは、まぁラノベですからこんなものか。
この導入部である1巻で、一通りの決着はあった。
まぁ、構成的に続くのはわかっているが、上手にやりましたというところです。
これがデビュー作らしいので、それを考えると上出来な部類の作品だと思います。
ネタ的に今後どうするんか難しいでしょうが、2巻3巻と面白くなることを期待しております。


総合評価:★★★