最近テレビ局の平均視聴率がどんどん低下中? その2

休養中期間を設けちゃったのでだいぶ間があいてしまいました。
休養期間前に中途半端で終わってしまったものの続きをいくつか書きます。


まずは2011年7月17日に書いたこの日記のつづき

最近テレビ局の平均視聴率がどんどん低下中?

前回は主に3つの要因があると書きましたが、そのうち2つで終わってました。
ということで、今日は3つ目を書きます。


3.番組の質の低下
質そのものが落ちているということが指摘されていますが、実際のところ確かに質が落ちているかもしれない・・・といった明らかにそういった番組があるのも確かですが、全部が全部そうではないというところもある。
それよりも気になったのが朝のワイドショー番組(情報番組)。
NHK以外どこのチャンネル回しても同じ内容だった。
あと、最近どこでもAKBと韓流、CMではパチンコに消費者金融をよく見るようになった。
それと番組も若手芸人のネタを披露する番組に、バラエティは内輪ネタが多い。
で、これらがどこのテレビ局でも似たり寄ったりなんだよね。


AKBの人気は*1すごいということは分かるが、私は名前程度しか知らない。
ましてやメンバーひとりひとりの名前までは知らない。
韓流も『ブームブーム』とか叫ばれていたけど、私は知らない。
韓流スターの名前を前知識なしに聞いたら、素で『だれそれ?』と答えるよ。
国内CD売り上げランキングで韓流POPシンガーが最近ランクインしてきているが、それを根拠にブームだとまた言う。
それ以前に今はCDの売り上げその者が落ちているから、何とも言えない。
私の知識が偏っているからだろうけど、世の中にはこういった人はまだ沢山いると思います。


ここまで書いて言いたいことは、テレビ局は自信が流している物が、現在の世の中のトレンドであるかのごとく放送をしている
確かに一部のブームに乗っている人には受けはいいと思う。
しかし、先にも書いたとおりネット、ビデオ、ゲーム機などの娯楽で絶対数が減り、情報をテレビから得る必要がないこの時代、ブームに乗っていない人の方が多いと思う。
テレビ局は何か勘違いしているんじゃないか、と思わせるような放送をしているとしか思えません。


あと、番組に個性がないね。
そこは番組作りにも出ています。
少なくともチャンネル回してみな同じというのはどういうことか。


それから、大前提に戻るけど『一番のおいしい時間帯で視聴率が2ケタ行かない日も珍しくなくなったとか』こんなことをほざくようになったことが、すでにテレビ局の終わりを迎えているということかもしれない。
つまり、数字至上主義。
テレビ局の番組を作る人の仕事は面白い番組を作って、視聴率を稼ぐ・・・だったのが、番組作って数字稼いだ⇒それが面白い番組
とかになっちゃっている感じがする。


さらに書くと数字のシステムそのものがおかしくなってない・・・というより時代にマッチしていない。
数字というのは高いほど人気番組ということは一度もなく、あれはあくまでもリアルタイムでテレビを見ている人の数であって、番組の人気を計るバロメーターではないはずだ。
視聴率は『リアルタイムで視聴する人=CMを見ている人の数』を表した数字ではなかったのかな?
その数字を高めるために面白い番組を作って、相乗効果でCMを見てもらうというのが本当だったのではないかな?
だから本来なら『一番のおいしい時間帯で視聴率が2ケタ行かない日も珍しくなくなったとか』『どうすればみんなが見てくれる面白い番組ができるのか?』ということじゃないのかな?
最初から数字を稼ぎたいということが前提として間違っている。


これだけ周りが、環境が変わっているのに結局テレビ局自身はなにも変わっていないということ。
これが一番の大きな原因じゃない?
このままだと

『数字至上主義』
数字が取れない⇒スポンサーからの収入減る⇒番組の予算削られる⇒番組の内容が絞られる⇒数字が取れない⇒・・・

悪循環が続きそう。
ただでさえ地上デジタル放送の放送設備の投資に加え、昨今の不況。
そしてこれから起こるであろう地上デジタルの切り替えに伴う、一部の人の脱テレビ。


取り巻く環境はさらに悪くなる一方だと思います。
だから、大々的に根本を見つめ直さないといけないのかもしれないということ。


4.テレビ局は生き残れるのか?
とりあえず、テレビが今後どうすればよくなるのか、素人ながらいろいろ考えてみた。


4−1.スポンサーとの密接な関係を築く
今までのように番組にスポンサーがついて、スポンサーが金出す代わりに、そのスポンサーのCMを流すという形態を根本から見直すということ。
たとえば、仮面ライダープリキュアあたりのCMを見てみると、お約束の玩具や最近はゲーセンにあるカード系のゲーム機と連動したアイテムなどがやっています。
これは主力の子供たちがターゲットですから当たり前ですが、あからさまに違うターゲットのCMが混ざっていることがあります。
たとえばファミリーレストランのCM。
提供番組のキャラを使ったタイアップキャンペーン等を行い『子供含めて家族そろってレストランはどう?』というような宣伝です。
しかも日曜日の朝に放送していますから、その日の夜はちょっと豪華にファミレスなど・・・効果が生まれます。
そして女性向けヘアケア製品のCM。
この時間、番組を見るのは実は子供だけではないのです。
視聴主力世代の子供たちの母親は、20代後半から30代前半の若奥様。
こういった人向けにCMを入れます。


つまりは視聴者の層に合わせた商品を提供するスポンサーと協力するということです。
ただがむしゃらにCMを流すのではなく、CMを見る人と提供する物がかなり濃いレベルでマッチすることです。
そうなれば、視聴率は悪くとも商品そのものは売れる可能性が高いです。
今まで視聴率はよくとも商品が売れずにスポンサーが降板した番組がいくつかあります。
それはこれの逆の現象だったからです。
となれば、視聴率が悪くとも売れればスポンサーは喜んで金を出すかもしれません。


4−2.一部の視聴者に訴えかける番組を作る
すでに、テレビは情報収集としても娯楽としても、後発媒体に太刀打ちできないことは分かっています。
それの要因の一つにテレビの公共性を重視したことがあるかと思います。
受信料でやっているNHKはともかく、民放は営利企業ですから多少は公共性をなくしても良いのでは?
時間帯を決めて、狭い視聴者に訴えかけるコアな番組を制作して流すことも考えてもいいかもしれない。
それこそ、AKBだの、韓流だのをじゃんじゃん流す。


そのほかには数字自信を別の物に変える(これは無理だろうし、難しいと思うが)とか考えたんだけど、長くなりましたので、最後に数字の稼げる番組はこれだという案を書いてみます。
題して
対決 AKB vs 韓流スター史上最大のパチンコ大決戦
どうでしょう。
今話題のAKBと韓流スターが、人気のパチンコ台で出玉の数を競い合う。
司会進行に人気上昇中の*2若手芸人をつけて、スポンサーにパチンコメーカーとパチンコ屋がつけば怖いものなし。
これをあえてゴールデンに2時間SPとして放送





ごめん、史上最悪のオチを付けてしまった。

*1:一部で

*2:ギャラの安い