ふわふわ科学1
- 作者: 田仲康二
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/03/27
- メディア: コミック
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まんがタイムきららMAX連載の作品が単行本になりました。
ルリコ先生以下、5人の女の子が繰り広げる日常4コマまんがなんだけど、この作品は科学をテーマに取り上げているところが特徴的。
主人公のミソラですが何となく雰囲気が・・・
この方、PNが違いますが、最近では「星図詠のリーナ」(川口士著/一迅社文庫)シリーズの挿絵を担当していました。
この作品、女の子とルリコ先生でほとんど進むのですが、毎回毎回キチンと科学をやっているところに大きなポイントがあります。
その科学もお固いものではなくて、小学校の理科でやったような物。
小学校の理科といえば、どうしてこういう現象が?という子供心に浮かんだ些細な疑問を分かりやすく説明するのがお約束。
この作品も科学的に物事をすすめるのではなく、なぜなに問答を萌え〜〜な感じで進めています。
科学な苦手な人にも分かりやすく、ゆる〜〜くまったりな作品です。
そんな中から電磁石についての科学がありました。
電磁石とは、鉄芯などにエナメル線をまいて電気を流すと磁石になる物。
電気を切ると磁力が無くなるので、電気のON/OFFを制御することにより磁力がコントロールできます。
たとえばスクラップ工場などでは、鉄とそれ以外の物を分けるために電磁石とか使いますね。
あそこにあるのは強力ですが、
ミソラがドアを開けられなかった細工に電磁石を使う・・・
このサイズでは磁力がでるのかな?
それともミソラが相当ひ弱だったりしてww
電磁石では磁力ですが、実際に電磁石がそのまま使われることはそう多くなく、普通は電磁石の部分にSPRINGと移動鉄芯を利用して電気のコントロールで動かします。
鉄芯を2個入れると、その間にSN極が発生し、磁力発生と同時にくっつきます。
この時に発生するパワーは磁力ではなく一般的には吸引力と呼びます。
吸引力Fと電磁石の関係は
F=NI^2
Nは巻き数で、電流の2乗に比例して吸引力が強くなります。
電磁石はN数は巻いてしまえば固定なので、IをコントロールすることでFを制御します。
そのFによって、移動鉄芯の位置を制御することができるのですね。
この移動鉄芯と弁体をくっつければ、電流で流体制御できる弁の完成です。
これがいわゆる電磁弁というものです。
駅とかのトイレでセンサー検知式の小便器を見たことがあると思いますが、あれは人感センサーが電磁弁の電流のON/OFFと連動して、水を流す流さないと動作しているわけです。
このように電磁石はいろいろな応用ができるのですね。
その他にも植物、地学、静電気など身近な科学を、まさにふわふわっとしながら進めていく「ふわふわ科学」お勧めします。