ライトノベル『もて?モテ! ある日突然モテ期になった!』

もて?モテ!―ある日突然モテ期になった! (MF文庫J)

もて?モテ!―ある日突然モテ期になった! (MF文庫J)

良太郎は女の子にモテないけれどモテ王国建立をめざす高校2年生。今日も今日とてハーレム成立を目指し、渾身の勧誘をかけたがあっけなくそして盛大にフラれてしまった。そんな良太郎が手に入れた不思議な携帯電話…突如現れたちびっ子神様によると、異性のアドレスを登録してメールすると、その子にモテモテになるらしい。「そんなわけがあるか!」だがしかし—想像しよう、クラスメイトのあの子や憧れの彼女にモテるオレ!人生初のモテ期到来!!全部オレのターン!!!!


イラストがほうかご百物語の人だったので、手に取ってみた。


いわゆるハーレム系ラブコメなんだけど・・・・・。
モテ期到来というより、早すぎるツンデレ⇒デレ期到来といった作品。
対象の女の子が3人いて、それぞれにストーリーがあるのだが、これがどうもいかん。
主人公が聖人しすぎで、そして純情すぎる。
しかも、相手のデレが早すぎ。
モテモテ王国を作るため、複数の女の子からの好意を受けないといけないのだが、これは展開的に早すぎるだろう。
1冊に3人との絡みのエピソードが入るので、一つ一つが薄い内容になってしまっているのが、この無理難題な恋愛記になっているのだろう。
とくに最初のエピソードはまだいいのだが、2本め、3本目と行くにしたがって、物語の厚みがどんどんうすくなっているような気がしてならない。
内容的には、3本目に向かうにつれて、本命の子をGETしたり、ライバル登場など、人物の箔をつけようとしているのだが・・・。
結局、男がもてるにはどういったことをすればいいかという、解説みたいな小説だったが、現代にこんな聖人君子みたいな男子はいないし。

女の子を3人ではなく2人にして、六夏との絡みは今回はなくてもよかったと思う。
そうすれば、物語に厚みができたと思う。
続刊でどこまで修正できるかが今後の鍵だと思う。

正直、今回は


かなり辛口にせざるを得ない


評価:★