ライトノベル「時載りリンネ はじまりの本」

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる—それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める。


まず宣言します。


私は角川スニーカーと相性がいい(爆)


どうやら、角川スニーカー文庫の編集方針がいいのか、私からすると角川スニーカーは良作が多いね。


レンズと悪魔、レンタルマギカミスマルカ興国物語涼宮ハルヒシリーズ、イマジン秘蹟ダンタリアンの書架ラグナロク繰り世界のエトランジェオイレンシュピーゲル神様ゲーム


結構読んでるジャン。


そして、この時載りリンネが加わった。
WEB上では絶賛とまで行かないが、かなりの人気です。
実際に読んでみて「確かに面白い」。
主人公とリンネは12歳なのだが、この2人は無邪気さがあって実に12才っぽく感じる。
主人公の久高は12歳とは思えない落ち着きっぷりだが、リンネとの長い付き合いが彼をこうしてしまったと思えるほどに納得してしまう。
しかし、久高にも時折見せる12歳らしい部分があって、なかなかいいと思える。
そして、この物語そのものが児童文学っぽくなっているところが、この2人を際立たせていて非常にいい構成になっている。


ただ、さすがに大人たちの出番が少ないとはいえ、17歳でであるは、中途半端だ。
大人の女性にしか見えないんだがな・・・・。


物語中の色々な本とか出てくるあたり、作者がかなり本が好きであるということも伺える。
でも、ここ最近ではレベルも高く面白い作品であるといえますね。


評価:★★★★