ライトノベル「渚フォルテッシモ４」

渚フォルテッシモ〈4〉 (MF文庫J)

麻生渚は人魚と人間のハーフの女子高生。華やかな容姿の裏に怪力を隠す彼女は、浜森の町に現れる魔物を退治する正義の味方であるとともに、顔出しＮＧの覆面アーティストとして人気沸騰中のＬＩＬＡ（リラ）でもある。渚の秘密を全てしっているのは同級生の山ノ上大地だけ—。そんな渚のもとに、芸能界デビューの話が舞い込んできた！あまり乗り気ではない渚は、なんとかロケ地に大地を付き合わせるのだが…。「お前、目立つの大好きじゃん」「なんですって！」時を同じくして、因縁の占い師の影も二人に迫る—！

気のせいか、渚と大地の関係が深まったような気がする。
この物語を読了してとかじゃなくて、最初からなんですが・・・。
渚のツンデレ振りはもう最高レベルですので、それはいいとして、前の第3巻は朱里と大地の微妙な雰囲気だっただけに、違和感が。
最後でそんなに仲良くなったか？

大地の方もお約束の朴念仁だが、地文では渚を意識し始めているようです。
そんな感じの始まりですが、芸能関係のお仕事や朱里の出版先のパーティー参加などイベントもあります。
しかし、ここは大地視点ではあるが、渚も朱里も自分の道を進む日が近いという感じに受け取れました。
大地はあの2人が自分より一歩先に進んでいるのをどう感じたのでしょうね。
そのあたりの描写がなかったようですが・・・。

物語がすっかり渚×大地で染まっているような風だったので、忘れてましたが、敵らしい敵がやっと登場。
でもあっさり倒したような気がする。
どちらかというと、これ以上の伏線が張られたところで終わったようだ。

どうやら、この物語も大きく動きそうですね。
3巻で少し中だるみを感じたけど、よい方向に向かいだしました。

ところで、何があったか知らないけど、イラストが変わってますね。
最初、桐野さんの絵柄が急に変わったとしか思ってなかったんだけど、
4巻はbomiさんという絵描きさんになってます。
今後、この人が担当するか分からないのですが、正直なところ桐野さんよりこっちの方が魅力的なキャラが書かれています。
どこかで見たことあると絵だと思ってたんですが、調べてみたら「アストロイト！」の方でしたね。
この作品読んだことないんですが・・・。
以降もbomiさんでやってもらいたいです。
決して桐野さんの絵がだめというわけではないんですけどね、この作品は渚のかわいらしさという点では、bomiさんの絵のほうがよかったかなと思います。
桐野さんの描くラノたのの絵はこれはこれで魅力がありますので、作品対効果というやつですかね。
桐野さんには悪いけど・・・・

評価：★★★