ライトノベル「時載りリンネ2 時のゆりかご」

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

隣の家に住むリンネは、200万字の活字を読むことで1秒だけ時を止められる、バベルの塔からやってきた一族“時載り”だ。「物語のような事件はないの?」と面白いことを探すリンネの許に、時を停滞させる書棚をオークションで落札して欲しいとの依頼がくる。だがそれをきっかけに、街の時間が少しずつずれ始め、さらにはリンネの持つ本『時の旋法』を狙う逸脱者もバベルの塔から現れた!!


前回で時砕きになったリンネの冒険第2弾。
今回もリンネの暴走と高久の抑えは上手くかみ合っているようだ。
リンネの小学生らしい明るさは、50歳以上も離れた老人でさえも、心を動かして友達になれる不思議さ。
これは子供ならではの特権だろう。
リンネの明るさは非常にかわいくていいね。


Gと遊佐はオークションに参加するが、17歳と15歳の少年少女が成人に見えるのか?
こちらはリンネと違って無理があるような・・・。
ところで、おめかししたGの挿絵はないの?


今回も最後は「時の旋法」を狙って敵が出てくるのだが、この物語はっきり言って


戦闘シーンは必要か?

別になくてもいい物語だと思うんですけどね。
ゲーテルリンネの出番がないからというのはなしにして(笑)
なんか、最後の最後でバトルになるから、どうしても最後でテンション落ちちゃうんだよね。
戦闘はなくてもいいと思う。
それとも角川スニーカー編集部から、バトルシーンでも強要されたのかな。


正直、この作者はこういったシーンは向いていないと思った。


今後もバトルシーンはあるんだろうけど、一度バトルなしの長編も読んでみたい。
短編はすごくいいので、残念だ。


評価:★★★