ライトノベル「ゼペットの娘たち」

ゼペットの娘たち (電撃文庫)

ゼペットの娘たち (電撃文庫)

自らの意志を持ち成長する“機剛人形”の少女ハリケーンは、彼女を作った機鋼人形師の少年サツキに連れられ、マリスの街にやって来た。サツキは抱えてしまった莫大な借金を返済し、ハリケーンに「最高のご主人」を見つけるため、田舎町イリエからやってきたのだが…。機鋼人形作りにしか興味のない少年サツキ、作られたばかりでイマイチ常識のないハリケーン、そして非常識で頼りないサツキの面倒を見るうちに常識が染みついてしまった苦労人(?)の犬型機鋼人形トルネードを巡る、ほのぼのストーリー登場。


紹介に書いてあるとおりの「ほのぼのストーリー」。
久しぶりに、この手の作品読んだね。
機鋼人形という設定があるが、人形と人間のかかわりあいと日常におけるふれあいを主とした作品。


しかし、名前が「ハリケーン」「トルネード」「エレガンテ」などというのはちょっと・・・・
そう思ってたのだが、物語を読むにつれて「そういう理由付けがあったのか」という展開に納得した。
機鋼人形は生まれたてから、知識や経験を積んで育っていくので、常識な人形たちが多いのに、肝心の人間どもが非常識で不器用な連中ばかりと言うのも、物語を面白くしているのかなと思います。


全体として、これは上手くできているなぁと少し関心。
たまにはこういう作品読んでもいいんじゃないと思います。


秀作じゃないでしょうか。


評価:★★★☆