ライトノベル「時載りリンネ4 とっておきの日々」

時載りリンネ! 4    とっておきの日々 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ! 4 とっておきの日々 (角川スニーカー文庫)

「流れ星を止めるの!けっていよ!」と、ハイテンションのリンネに宣言された夏の朝。200万字の活字を読むことで、1秒だけ時を止められる“時載り”といえども、宇宙空間までその力は届く—のかな?ほかにも公園の使用権を巡り、チアリーダー姿でフットサル大会に出場したり、僕の無口な妹が言葉の力を制限なく使える“凪の日”という大イベントもあったりと、リンネと僕の夏は終わりを知らない


時載りリンネ初の短編集。
この作品正直言うと「短編の方が向いてるんじゃないの?」と思わせるくらい、良いつくりに仕上がっています。


流れ星をとめるためだけに時砕きに変身したり、フットサルの試合で時を止めてシュートしたり、そして凪と久高の兄妹のショートストーリー。


大人だったらまず「出来ないし、やらない」ということをやってのけるのは、少年少女ならではの思想で、その通りにやってしまうリンネと久高のコンビは心に残るでしょう。


そんな子供心を忘れた大人たちが読むから、感慨深く慣れるのかなと、この作品を読んでいると常に思えます。


今回も秀作でした。


評価:★★★★