ライトノベル「もて?モテ!2 ある日全員はいてない!」

もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない! (MF文庫J)

もて?モテ!〈2〉ある日全員はいてない! (MF文庫J)

もう、タイトルからして怪しい雰囲気いっぱいの作品。
名前のごとく本当に穿いてません。
いや、最近こういった系統の作品は売れ線なのは分かるが、こうもストレートだとね・・・。


思わず、手を出します(爆)


こういった観点からすれば、この作品当たりでしょう。
正直1巻は、最高級絵師「京極しん」さんの影響が強いと思うが、2巻以降は・・・やっぱり絵師か(笑)


前に1巻の感想書いたとき、ヒロイン増やしすぎて、一人当たりの内容が薄いという事を指摘したけど、2巻は3人目の麻美さんはおまけのような感じで、実質2人。
その分ヒロイン一人当たりのエピソードは濃くなった。
モテ王国建設のおバカまっしぐらな主人公の話だから、ヒロインとの絡みエピソードは短くなく、しかし文庫一冊使うわけでもなく、このくらいがちょうど良いのか。
展開は超が4つくらいつくほどの、お約束&ご都合主義
モテ王国の話なら、この方向性は間違ってないと思う。
ただ、以降もこの調子で行くのなら、毎回女の子が増えるわけだが、1巻から増え続けた女の子を、今後どう扱うのかが物語のひとつのポイント。


そして、ヒロインが新キャラ増加風味に増えている内容だが、村田姉妹との義理とはいえ家族としてと男女としての接し方をこれからどう書いていくのかが、作者の技量にかかっている。
それと、ヒロインばかりに目が行きがちで忘れられている、モテ携帯電話の精霊。
彼女も一応ヒロインになるのではないのか?
なんだかんだ言っても、主人公とは良いコンビだ。
ある意味一番近い存在かもしれない。
彼女とのエピソードも少し絡めて進めると、今後少しよくなりそう。


まぁ、今回の2巻は1巻よりは修正とか方向性が見えてきたのでよくはなっていると思う。
展開が展開だけに、今後の物語の進め方は、作者側にしてみれば非常に苦労しそうなのが、一読者としても伺えそうだが(笑)


評価:★★★