マリア様がみてる4thシーズン第7話「未来の白地図」

薔薇の館でクリスマスパーティー。
最近思ったのだが、この4thシーズンは今までの反省点からか、『無理なく進行している』という点が挙げられる。
結構いいペースといい表現なのだが、これには大きな罠がある。
それは
『原作知らない人には、まったく訳わからない』
ということ（笑）
完全にこの4thシーズンは『紅薔薇』ストーリーになっていて、黄薔薇、白薔薇さんは補完されてません。
1stからアニメだけ見ているひとでも、「たまについていけないところがある」のではないか？
今週もそういった表現があった。
先週の令様の『お見合いしたんだ』というセリフもそうなのだが、今週は志摩子さんのセリフ。
『お兄様が継いでくれればいいのに』というシーンがあったが、原作知らない人には「志摩子さんにお兄さんがいるのか？」という疑問がでただろう。
原作では、このパーティーの前に「白薔薇の物思い」というエピソードがある。
ここで、白薔薇姉妹*1にはいろいろなイベントがあり、志摩子さんには秘められた謎があるのだが、この兄の存在が大きなポイント。
そして、二条乃梨子と佐藤聖の初対面と初ツーショットがあるのも、この『白薔薇の物思い』なので、ぜひとも読んで補完してください。
なお、令ちゃんのお見合い発言については『黄薔薇パニック』を読んでもらえると補完できる。
両方とも原作『薔薇のミルフィーユ』に収録されている。

マリア様がみてる 21 薔薇のミルフィーユ (コバルト文庫)

前置きが長くなったが本編。
クリスマスパーティー前の瞳子家出騒動の一件以来、落ち着きがない祐巳。
クリスマスパーティーに来た瞳子を見る目が・・・。
それ以上に有馬奈々の存在を実は知っている令様の慌てぶりのほうが・・・すごい狼狽ぶりだ。
久々の登場は蔦子さん。
この人はとても女子高生とは思えない大人ですね。
祐巳に『さすが蔦子さん』と言わしめる人ではある(笑）
そして、令様の体育系大学に進む事実を知った由乃の激高ぶり。
それと対比して優雅な祥子様の『私はリリアンに行くわ』発言は、紅薔薇らしいし黄薔薇らしいですね。
さぁ、そしてこのエピソード最大の修羅場山場のマリア様の前でのあのシーン。
原作にあった瞳子のあのきついセリフは・・・・どこいった？
なんか本筋は原作と変わらないんだが、非常に穏やかなんですが？
でも、祐巳ちゃんは号泣。

さて次回予告ですが、祥子様と清子様の母娘の会話。
柏木優と祥子様の婚約に関するエピソードとその顛末をあっさりネタバレ(笑）
次回はその顛末の祥子様の邸宅でゲームパーティーのはずだけど、尺の都合でこの顛末部はカットだろう。
ということはお父様も出てこないのか・・・。
3rdシーズンの運動会だけの出番だったのか（笑）
どうやら、メインストーリーを無理なく進行させるため、一部のストーリーを次回予告でネタバレしているようです。
そういえば、お見合いネタも4話の次回予告でネタバレしてたな。
つまり『原作を読め！』ということですね（爆）

*1:志摩子さんの家族構成は非常に複雑。特に両親と兄については原作の『マーガレットにリボン』収録の『僕の兄弟』で衝撃の展開があるのでぜひとも読んでほしい。アニメではここまで行かないはずだから