『咲-Saki-』を楽しく見るために麻雀を覚えましょう・・・その2

第1回はこちら


第2回の今回は大筋の流れ〜役について解説したいと思います。
席の配置
まずは座席です。
これはいろいろ決め方がありますが、座る席は東南西北*1という名称があります。
下が座席配置

東家が親で、反時計回りに南家、西家、北家と座ります。
この状態がスタートで『東一局』となります。
そして、東場という場になります。
これで『東⇒南⇒西⇒北⇒東・・・』という順番に、牌を取って捨てるを繰り返します。
では実際に麻雀の流れの一例を

最初はこんな感じになります。
東家の前にある14枚の牌は『王牌』と呼ばれます。
右から3番目が裏返しにされて、ドラの表示牌として表を向きます。
『ドラ』はあがったときに一飜として数えられるおまけみたいなものです。
したがって『ドラ』は役ではないので、『ドラ』のみであがることは出来ませんので注意してください。
今回はが表示されていますが、一般的な麻雀ルールではこの次の牌が『ドラ』になります。
ということで、この場合の次のが『ドラ』になります。
あがったときに手牌にが一枚入っていれば『ドラ』として一飜プラスされます。
また、が表示されている場合は、が『ドラ』になります。
これはマンズでもピンズも同じです。
字牌の場合、の順番で、の次はに戻ります。
三元牌・・・・・という順番になってます。
矢印で示してある『リンシャン牌』というのがカンをしたときに引く『リンシャン牌』です。
咲がカンしてツモった時に引いたのはここの牌です。


なお、王牌の手前にある牌がいわゆるハイテイ牌です。
この牌が捨てられた時点で誰も上がれなかった場合は『流局』といい、局が流れます。
また流局しなくても、親以外の人があがった場合も局は流れます。
東一局で南家だった人が東になり親となります。
これで、東一局は終了して東二局になります。
逆に親が上がった場合は、その局は維持されます。
これを『連荘(レンチャン)』といい、場に100点棒をおきます。
これが一本場と呼ばれるもので、この場合東一局一本場と呼ばれます。
なおこの100点棒は『連荘』する度に場に一本ずつ積み重ねていきますが、一本につき300点の加点があります。
二本だと600点、三本だと900点というように加点が増えていきます。
親が流れると一本場の100点棒はリセットされます。
東二局⇒東三局⇒東四局とこなしていくと、一回りします。
この次に東家がまた東になるのですが、この1周したときは『南入した』といい、場が東場⇒南場に変わり、『南一局』という呼び方に変わります。
そして、再び南四局まで行ったとき、親以外の人があがるとゲームは終了です。
東一局⇒南四局まで行われるゲームを『半荘(ハンチャン)』とよび、一般的な麻雀のゲーム長さです。


それでは、第1回の例題これをアガリにまでもっていくことで、実際の一局の流れを見てみましょう。
まずはこのを加えてを捨てましょう。
こんなかたちになりました
次にきたのがなのでを捨てましょう。
こんな形になります
次にきたのはですので、ここはを捨ててみます。
こういう形になりました
一応が対子になり、2枚組みは完成しました。
続いてきたのがです。
ここはせっかく揃った対子ですが、思い切ってを切ってしまいます。
こういう形になります
ここでが来ました。
で対子が出来ましたので、を切りましょう。
そうするとこうなります
次に来たのがです。
ここでを切ればあがりに近い形になります。
今回はを切ってこうしました。

おわかりですか?
この状態だと、がくればあがることができます
このように、あと一枚であがれる状況を聴牌(テンパイ)と呼びます。


あとはこれで、誰かがを捨てた場合、 『ロン』と宣言して上がりであることを意思表示します。
そして、宣言と同時に自分の手牌をさらして、上がりであることをみんなに見せないといけません。
さらに、自分の上がった役名と符と飜数を計算し得点を申告します。
もし自分でを持ってきた場合は『ツモ』と宣言し上がりであることを意思表示します。
ロンと同じく、宣言と同時に自分の手牌をさらして、上がりであることをみんなに見せないといけません。
さらに、自分の上がった役名と符と飜数を計算し得点を申告するのも同じです。


仮にを捨てた人がいたとして、『ロン』してあがったとします。
すると、こうなりますね
あとはこれでやくがあれば問題ありません。
今回はタンヤオピンフ、ドラ1で30符三飜で3900点。
これをを捨てた人から受け取ればいいわけです。


麻雀の大筋はこんなところです。
さて、ここまではなんとなく分かったでしょうか?
次はいよいよ役に入ります。
役は麻雀の一番のツボ、コレだけ分かればとりあえず麻雀は何とかなります(笑)


ではまた次回。

*1:トン、ナン、シャー、ペイと呼ぶ