ライトノベル『BabyPrincess』

Baby Princess〈1〉 (電撃文庫)

Baby Princess〈1〉 (電撃文庫)

高校一年生の主人公・陽太郎は、なりゆきから知り合ったばかりの美少女・ヒカルの家族と同居することに。
目を見張るような大豪邸で陽太郎を迎えたのは、18歳の長女から0歳の赤ちゃんまでズラリと並んだ19人姉妹☆ ムギュムギュあり、いけないハプニングあり、とびきりの美少女たちと暮らす甘〜い新生活は、もうドキドキが止まりません
なにはともあれおめでとう、キミの本当の家族はここにいたんです!

19人姉妹って強引すぎね?
また、主人公がひょんなことからあっさりと19人姉妹の家に入り込む展開も強引だ。
これはなにかウラがあるのかないのか・・・。
まぁ、いつものごとく企画物のノベライズなので、そんな複雑な設定は入り込んではいないろうが。


さすがに19人もの姉妹がいると、登場人物がごっちゃになりすぎてわけがわからん。
基本恋愛要素よりも、家族としての絆や幸せを描いた物語。
そこにいかに主人公が住人として入り込むのかとい展開。
お約束の衝突イベントや、素直に出て行く主人公などは余りにも王道すぎる展開だが、そこは公野櫻子先生。
うまくまとめて老いるあたりは流石といった感じです。
公野櫻子先生はこのような企画物のノベライズが多いが、そつなくこなすところは筆力のなせる業でしょう。


ただ、9女の麗・・・設定が

ディープな鉄道マニア

おそらく絵描きが『みぶなつき師』*1だったためにこんな設定になったのだろうが、なにも鉄道マニアにしなくても・・・。
湘南新宿ラインE231系*2はとか京浜東北線*3田園都市線・・・公野先生がんばりましたw
正直私からすれば、この程度の言葉ではディープでもマニアでもないと思いますが、公野先生もみぶなつき師も鉄道マニアという話は聞いたことがないので、無理したなぁ・・・という印象です。
まぁ、がんばってくださいw


それ以外はそつなこなした公野先生の筆力と、比較的多めのイラストに加え、19人ものキャラデザを起こしたみぶなつき師の努力があって、一定以上の水準の作品に仕上がっているとは思います。
でも、コレ以降は続くかどうかは不明ですがね。
評価:★★★☆

*1:鉄道むすめ制服コレクションシリーズのキャラデザ担当

*2:少なくともマニアは叫びに"系"は入れないね

*3:路線名称を言うあたりはまだまだ素人