『咲-Saki-』を楽しく見るために麻雀を覚えましょう・・・その3

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3回目となる今回は『役』についてです。
前にも書きましたが、『役』は麻雀のツボ。
他のルール等はどうにでもなりますが、『役』だけは覚えないとどうにもなりませんので・・・。
『役』についてですが、まず『役』の前に以下のことを認識しておきましょう・
役と飜
麻雀はあがった手牌によって得点が違います。
単純に言うと『難易度に応じて得点が高くなる』ということになりますが、実際には『飜の数が多いほど得点が高くなる』ということです。
ですから、1回の上がりでなるべく飜をたくさんつけることです。
『役』には必ず飜数が設定されてます。
上がった時点で『役』の出来に応じて飜数が決定します。
門前と鳴きに関する役との関連
前にも書きましたが、麻雀にはポンチーカンがあります。
暗槓以外は晒した状態になります。
逆に、これらをやらない状態、つまり自分の手の内だけの手牌状態のことを『門前(メンゼン)』と呼びます。
この門前と晒した場合で一部の役に扱いの違いが出ます。
・門前じゃないと出来ない役
役の中には門前で行うことが絶対条件の役が少なくありません。
したがって、晒すということはそれだけで作れる可能性のある役を減らすことになるということです。
これが晒すことの不利な面のひとつでもあります。
・食い下がりがある
晒す場合、鳴くという言葉を使いますが、もうひとつ食うという言葉を使うこともあります。
この食い下がりはここから来ています。
門前と晒した場合で飜数が変わる役が存在します。
そういった役は得てして、晒した場合飜数が下がる傾向にありますので、食うと(飜数が)下がるという意味で『食い下がり』というのです。
役は複合できる
役には、上がったときの手牌の形で決まる役、一定の条件で決まる役、宣言して制限をかけることによりきまる役、運が左右する役などいろいろな種類があります。
役によっては他の役と複合できることがあります。


以上が『役』に付随する主な特徴です。
それでは具体的な役と、それを達成するための条件を記載します。

一飜役

立直(リーチ)
麻雀であと一枚で上がれる状態を聴牌と言いますが、この聴牌の時に自分の番が来た時点で『立直』と宣言して場に1000点棒と一緒に出し、そのとき捨てた牌を横におきます。
あと一枚で上がりであるという宣言をするので、相手は当然当たらないように警戒しますが、手牌的に役が付きにくかったり、安そうな場合にコレを宣言して一飜つけるときがあります。
あがったときに裏ドラの権利が発生するのも、リーチをかけたときに限りますので、高得点のチャンスが広がる可能性があります。
なお、このリーチは役満(後述)以外、全ての役に複合します。
・特徴
聴牌にさえなっていれば、どんな形でもこれをかけることによって役なしを解消できるのが大きな特徴。
また、簡単であるため初心者から玄人まで、誰でも気軽に覚えられ使える役である。
・注意点
もっとも注意することは、門前でないと出来ない役であること。
ポン、チー、暗槓以外のカンをした場合は、リーチをすることができません。
そしてこれも大きな注意点で、リーチ宣言した後は上がり牌がくるまで取って捨てるだけ。
つまり手牌の交換は一切出来なくなります。
また、場に1000点を出す必要があるので、手持ちの点が1000点以下の場合はリーチをかけることが出来ません。

一発(イッパツ)
リーチした後に最初の自分の取ってくる牌までにあがること。
そうすればこの一発という役がつく。
・特徴
リーチと連動している役であるので、必ずリーチしないと発生しない。
一発自身は一飜役だが、基本リーチと一体なので自動的にあがるとリーチと一緒になって二飜になる。
どちらかというと運の要素も強いし、役ではあるがおまけのような存在である。
・注意点
リーチ後、最初に採ってくるまでに、誰かが鳴いた場合この権利が消滅します。

門前清自摸和(メンゼンチンツモホウ)
門前状態で聴牌しているとき、自分で持ってきた牌であがること。
通称『ツモ』
・特徴
とにかく、自分でそろえてしまえばいい役であるので、非常にやりやすい役ではある。
る。
フリテン(後述)でもツモあがりは認められている場合があるので、その点でもありがたい。
・注意点
条件に門前と書いてあるので、当然晒した場合はこの役は出来ない。

断么九(タンヤオチュウ)
通称『タンヤオ
これは牌の組み合わせで決まる役では、かなりポピュラー役のひとつで、条件も簡単なので素人がよく多用する。
麻雀には么九牌(ヤオチュウハイ)と呼ばれる牌があり、下記の牌がが該当する。

つまり1と9と字牌のことである。
タンヤオはこれらを組み入れないであがると付く役。
(ただいまデータ欠損のため修復中)←たとえばこんな形
・特徴
とにかく、扱いやすい役であるので、ほとんどの人が使う役である。
・注意点
一部ルールでは晒した場合タンヤオが役として認められない場合がある。
あらかじめルールを確認しておくこと。

平和(ピンフ)
これもタンヤオと肩を並べるポピュラーな役。
これは組み合わせ方と、上がりの待ちかたで決まる役で、文章で書くと以下のとおりになる。
風牌三元牌以外で雀頭をつくり残りは全部順子でそろえる。
最後はひとつの順子を必ず『両面待ち』で待つこと。
なんか難しいが、やってみると意外にも簡単に出来る。
・特徴
扱いやすい役であるので、ほとんどの人が使う役である。
あがりはこんな形
(ただいまデータ欠損のため修復中)で、これで(ただいまデータ欠損のため修復中)か(ただいまデータ欠損のため修復中)がくればピンフが役として付く。
・注意点
門前であることが必須です。

一盃口(イーペーコー)
(ただいまデータ欠損のため修復中)
絵のように、同じ種類の牌で順子を2組作ること。
・特徴
特にピンフと複合させることが多くなる役
・注意点
門前であることが必須です。

飜牌(ファンパイ)
字牌に関する役。
風牌または三元牌刻子を作ると一飜付く。
東一局〜東四局までは、、南一局〜南四局だったらが場牌となる。
風牌は自分の席と同じ風の牌。
たとえば南家だったらが自分の風牌、西家だったら風牌となる。
三元牌はどんなときでも刻子を作れば一飜付く。
東一局〜東四局では東家が場牌と風牌が同じ、となるが、これを連風牌と呼びます。
この場合は3枚で二飜付くことになります。

嶺上開花(リンシャンカイホウ)
ご存知、咲が得意とする役。
カンをしたときに持ってくるリンシャン牌であがるとこの役となる。
・特徴
しかし、実際にはかなり運が作用する役であることは間違いない。
ましてや、麻雀の玄人同士の戦いでは、カンをすることもまれなのでそんなにお目にかかれる役ではない。

槍槓(チャンカン)
これは大将戦で咲が2回やられた役
ポンして作った刻子に、自分でツモってきた4枚目の牌をくっつけて槓子にする(これを加槓という)ときに、その4枚目に対してロンして上がりを宣言すると付く役。
・特徴
嶺上開花以上にまれな役で、狙ってじゃないと出来ないことが多い。
ちなみに国士無双聴牌に限り、暗槓に対してもロンが出来る。
暗槓に対する槍槓可能な唯一の例だが、こっちはもっと希有な例だ

海底摸月(ハイテイモーユエ)、河底撈魚(ホーテイラオユイ)
最後の牌にかかる役。
海底摸月は海底牌を引いた人がそれでツモアガリをすることで、河底撈魚は海底牌をロンしてあがること。

今回はここまで。
次は二飜以上の役について説明いたします。