咲-Saki-第2話『勝負』に出てきた麻雀用語の解説

さて、アニメ『咲-Saki-』第2話において登場した麻雀用語の解説です。


番組開始5分14秒

まこ『ダブリー!!?』

ダブリー
ダブル立直のこと。
最初の捨て牌でいきなりリーチを宣言すること。
つまり、最初の牌交換で聴牌になったということです。
これは腕や技術より、最初から好感触の手牌でないといけないので、もう運ですね。
ちなみに、効果は普通の立直と一緒ですが、ダブル立直は二飜役となります。


番組開始5分21秒

咲『ダブリー、一発、ツモ、ニセン、ザンク

一発
リーチした後最初に自分がとる牌までの間に、ロンかツモをすることによって付く役で一飜役。
これはリーチ(ダブルリーチ)の後にしか出来ないので、役とはいえ運要素が強いおまけのようなもの。
ニセン、ザンク
『2000、3900点』のこと。
3900点のことをザンクと呼称します。
咲の上がった手は

ダブル立直:二飜、一発:一飜、門前清自摸和:一飜

合計:四飜で、符は30符。
『30×2×2×2×2×2×2=1920⇒2000』これが一人当たりの支払う点数だが、子のツモあがりなので、親だけはさらに2倍する
『1920×2=3840⇒3900』
よって、親である優希は3900点。
他のふたりは2000点を咲に支払う。


番組開始5分31秒

まこ『積み込みか!?』
京太郎『全自動卓です。』

積み込み
いわゆるインチキのひとつ。
洗牌(麻雀牌をかき混ぜること)したあとに、ゲームを開始するにあたり山を作っていくのだが、そのとき自分が有利になるように牌を組み入れる行為。
咲の余りにも神がかり的なあがり方なので、なにか仕込んでいるのではないかと、言いたくなってしまったのだ。
全自動卓
いわゆる、自動で牌をかき混ぜて自動で並べてくれる麻雀卓のこと。
全部自動でやるので、前述の積み込みうを行うことは、全自動卓では限りなく不可能に近い。
積み込みは全自動卓が登場する前の、手でかき回して並べていた時代のインチキなのである。
つまりは『全自動卓だから、積み込みなんて出来ませんよ』というツッコミを京太郎は『全自動卓です』というひとことで済ませた。


番組開始5分56秒

和『ロン、チッチーです。』

チッチー
7700点のこと。
中国語で"7"のことを『チー』と発音するので、『チッチー』なんて言うようになった。
ちなみに和がどんな手で、咲からあがったか分からないが、7700点は子の30符四飜か60符三飜が相当する。
おそらくは30符四飜であると思われる。


番組開始6分15秒

和『ツモ、メンピン一発ツモ赤イチ4000オールです』

メンピン一発ツモ赤イチ
役の名称をくっつけたもの。
メン:立直のこと(一飜)
ピン:平和のこと(一飜)
一発:前述参照(一飜)
ツモ:門前清自摸和のこと(一飜)
赤イチ:赤い牌が一枚手牌に絡んでいること。つまりドラ1。
合計:五飜で満貫
4000オール
上記のあがりで和の得点は親の満貫12000点。
ツモアガリなので、他の3人から『4000点づつもらいます』というのが4000オールという意味。


番組開始7分57秒

優希『ロクヨンはニ本場で7000だじぇ。やっとあがったじぇ、さすがの和ちゃんもあたしのダマチートイは読めないようだなぁ〜』

ロクヨンはニ本場で7000
ロクヨン:6400点のこと。
数ある麻雀点数の中でもロクヨンが得点となるケースは稀。
50符三飜か25符四飜のみ。
これに和が2回親を守ったので、場には2本の100点棒が出ていたので『二本場』となり、600点が加算される。
これで合計が7000点となった。
ダマチートイ
ダマテン七対子(チートイツ)をくっつけて略した言葉のこと。
ダマテンとは門前で聴牌しても立直をかけないこと。
要するに聴牌しているのにそれを黙っているから『黙聴』と呼ばれている。
または、闇においてある聴牌ということで『闇聴(ヤミテン)』とも呼ばれる。
チートイツは7組の対子で14枚の上がり手を作る、特殊な上がり形態をもつ役で、優希はこれを聴牌しても立直せずに誰かが当たり牌を捨てるのをじっと待っていたのだ。
さすがの和も優希が聴牌であったことは見抜けなかったようだ。
なお、この役は特殊な形態をしているので、強制的に25符二飜に固定されて計算される。
つまりは優希の上がった手は七対子と、なにか二飜をくっつけたものと考えるのが妥当。
おそらくはドラが2つ載ったのだろう。
七対子の説明はルール解説のほうで、いずれしますのでそちらを参照してください。


番組開始9分56秒

咲『ツモ、スーアンコウ

スーアンコウ
四暗刻のこと。
同じ牌を3枚そろえることを『刻子』というが、刻子自身にも2種類ある。
ポンなどをして揃える刻子と、自分の手の内でそろえる刻子に大別される。
前者を『明刻』と呼び、後者は『暗刻』と呼ばれる。
つまりはこの『暗刻』を4つ揃えた手牌のこと。
ちなみに四暗刻役満である。
役満とは、そろえ方、上がり方の条件、運などで、特にものすごく確率的、技術的に難しいと思われるあがり方に対して、最初から設定されている大物役。
この役満を上がった場合は、立直、一発、門前清自摸和、断么九などの通常の役とは一切複合しない。
もちろん『嶺上開花』とも複合しないW
その役満だけで決まり。
得点は、親の場合48000点、子の場合32000点。
今回の咲は子のツモアガリなので、親であるまこからは16000点、他のふたりからは8000点をもらうことになる。
役満についてはルール解説の役満編について解説する予定ですので、詳細はそちらを参照してください。


EDテーマ『熱烈歓迎わんだーらんど
今回から、EDテーマが出てきたが、コレにも一部専門用語が加わっているので解説します。
一応がんばって、どんな歌詞なのか聞き取りました。

ガンバッチャッタ ガンバッタ ワレワレ トンナンシャーペイ ワーイワーイ
あーつまれOne Now GAME! はじめましょ
ハイ パイ ツーパイ
ハイ パイ イーシャンテン
ハイ パイ ツーパイ 
ハイ タメンチャン

ほんとにくやしければ泣く(鳴く)だけなんて無駄です
こころは次の場所へはしりだしたよ(マンガン 逆転)
ライライミライラーイ(ライライトイメン) 
ライライマッシロー(ライライホンイツ)
じ〜ぶん次第ね〜(誰かに誰でも流したい)
ちゃっかりあがろうw

やる気のキミ 強気でキミ
た〜のしくな〜るね〜
勝ち負けよりも(もう一回) 
駆け引きさせて(もう一回)

その気のキミ 陽気なキミ
明日はもっと
1万点、10万点、100万点の世界へ
ガンバッチャッタ ガンバッタ ワレワレ テンパイ即リー ワーイワーイ
あーつまってOne Now GAME! 続けましょ
続けましょ

ワレ
割れ目のこと。
麻雀でサイコロを振って、牌を取り出す位置にいる家のところを『割れ目』と呼ぶ。
割れ目ルールというのがあり、その割れ目に相当する家の者があがった場合、得点が2倍になる。
しかし逆に振り込むと2倍払うという高インフレルール。
ギャンブル性が高いので、『咲-Saki-』では出てこない可能性が高い。
トンナンシャーペイ
東(トン)南(ナン)西(シャー)北(ペイ)
麻雀ではいつもこの順番です。
ハイ パイ
配牌のこと。
要するにゲームを開始するにあたり、皆さんに配られた肺の状態を指す言葉。
解説者なんかが『さて、この人はどんな配牌なんでしょうか?』とかたまに使います。
イーシャンテン
一向聴のこと。
これ、らんま1/2の第1期OPでも出てきた言葉ですね。
じつは麻雀用語なんです。
あと一枚であがれる状態を聴牌というのは、もうご存知かと思いますが、一向聴はあと一枚で聴牌になるという状況のことです。
ツーパイ
字牌のこと。
つまりの7種類の牌のことです。
中国語で"字"は『ツー』と発音することから、こう呼ぶのですが、実際に『ツーパイ』という言葉はゲーム中にはあまり使われません。
唯一なのが、字牌だけで作る『字一色』という役で、これを『ツーイーソー』と呼びます。
タメンチャン
多面張のこと。
麻雀で一般的な待ち方は5種類ある。
『両面待ち、嵌張待ち、辺張待ち、双ポン待ち、単騎待ち』の5種類。
両面待ち、双ポン待ちの2種類は、あがり牌が2種類だが、他の待ちは基本は1種類の牌のみ。
しかし組み合わせ方によっては、3種類以上の待ちができることもある。
3種類以上の牌があたりハイとなる待ち方を『多面張』と呼ぶ。
泣く(鳴く)だけなんて無駄
勝負で悔しい思いをして泣く事と、麻雀における鳴きを引っ掛けていると推測される。
以前にも書いたが、鳴くと早くあがれるという有利面があるが、役に制限がかかるので基本的に得点は低くなる傾向がある。
したがって、鳴く必要がないのに鳴いてしまうとか、『高得点を狙うなら鳴かないことだ』といっていると思われる。
マンガン
麻雀の得点は符と飜数で決まりますが、飜数が増える度に2倍して得点増加するので、実のところは得点は素直に計算すると青天井なのです。
それこそ十飜とかになったら、天文学的数字になってしまいます。
そこで、ある程度の飜数で区切って、得点を固定することになってます。
その最低区切りが『満貫』です。
30符以下の場合五飜で満貫。
40符以〜60符が四飜〜五飜で満貫。
70符以上が三飜〜五飜で満貫となります。
満貫は、親だと12000点、子だと8000点です。
トイメン、ホンイツは今回省略します。


テンパイ即リー
聴牌したら、すぐにリーチをかけることです。


以上第2話に登場した麻雀用語の解説でした。

熱烈歓迎わんだーらんど

熱烈歓迎わんだーらんど

発売日は5月27日だったかな