ライトノベル愛好会『ラノベ売り上げランキング』2009年5月11日付け

2009年4月26日〜5月3日までに売れた文庫本のうち、ライトノベルを抜粋。
今週はファミ通文庫、角川スニーカー、ビーンズ文庫、コバルト文庫が新刊を刊行しています。
（オリコン調べ、部数は推定）

第1位

彩雲国物語 黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)

初登場　　今週：100252部／累計：100252部

第3位

バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)

初登場　　今週：50444部／累計：50444部

第9位

伯爵と妖精 魔都に誘われた新婚旅行 (コバルト文庫)

初登場　　今週：27310部／累計：27310部

第10位

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)

初登場　　今週：26551部／累計：26551部

第12位

冬桜ノ雀 ─ 居眠り磐音江戸双紙 29 (双葉文庫)

3週目：1位⇒1位⇒12位　　今週：21850部／累計：198537部

第13位

ミスマルカ興国物語 IV (角川スニーカー文庫)

初登場　　今週：20233部／累計：20233部

第15位

身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)

初登場　　今週：17194部／累計：17194部

第17位

破妖の剣外伝 言ノ葉は呪縛する (コバルト文庫)

初登場　　今週：17026部／累計：17026部

第28位

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)

初登場　　今週：11070部／累計：11070部

第29位

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン(2)無垢なる歪み (角川スニーカー文庫)

初登場　　今週：9988部／累計：9988部

第30位

まかでみックス ふぉーす 自分探しと言うんじゃねえッ! (ファミ通文庫)

初登場　　今週：9518部／累計：9518部

今週の30位は『まかでみックス　ふぉーす　自分探しと言うんじゃねえッ！(榊一郎)』／9518部
今週ランクインしなかった作品はこれ以下ということになります。

今週すげぇ〜〜！
ＧＷ期間中とはいえ、よくもまぁこれだけのラノベが売れたと思う。
まず、ランクに絡んだ数が11冊は今までの中でタイ記録です。
まぁ、居眠り磐音を含んでますので、それ抜いても10冊です。
ちなみにラノベレーベルだけでの最大ランクに入った週は、2008年10月20日付のランキング。
あの怒涛の『電撃文庫9冊ランクイン』の週です。
今週の10冊の記録は、電撃文庫初登場9冊を含む全11冊のラノベがランキングに絡んだ『2008年10月20日付』週に継いでの記録ですね。
この週は電撃が怒涛でしたが、今週は複数のレーベルが絡んでいます。
それと、1位になった『彩雲国物語　黄粱の夢』は2009年5冊目のラノベ第1位作品です。
また、このオリコンランキングが始まってから、刊行された『彩雲国シリーズ』は必ず1位を獲得しています。
これはすごいことですね。
そして、ライトノベル史上初『発売後、週間初動で10万部突破』しました。
これは大記録です。
毎回彩雲国シリーズは売れているのですが、発売直後の1週間でここまで売れたことはありません。

なにげに、今週は記録ラッシュです。

さて、今週第1位は上記の通り『彩雲国シリーズ』の最新刊。
ラノベだけではなく、初動10万部は売れっ子作家(死語)でもそうそう行きません。
ラノベとしてはもちろん、文庫本としても規格外の売れ行きです。
初動10万部はマンガでは普通ですが、ラノベ含む文庫本はせいぜい6万部前後、たまにタイアップとか超売れっ子作家の作品で10万部超えるか超えないかの世界ですから、今回の『彩雲国物語　黄粱の夢』が如何にすごいとか・・・。
そして、同じビーンズからは『身代わり伯爵』シリーズの新刊もランクイン。
このシリーズも売れてきましたね。
デビューしてそれほど経ってない作家さんですが、ビーンズとしては『彩雲国』『マのつくシリーズ』『少年陰陽師』と並び、4作品目の看板作品になれそうな予感です。
この4シリーズがあるうちは、角川ビーンズ文庫は安泰ではないでしょうか？
ある意味、電撃の次に売れてる筆頭レーベルは、この『角川ビーンズ文庫』と言っても過言ではないでしょう。

ファミ通文庫からは『バカとテストと召喚獣』の新刊もラインクイン。
しかも3位、5万部超えと絶好調。
ファミ通文庫としては、この初動部数は最高記録ではないか？
また、『"文学少女"』の新刊も好調な滑り出し。
この2作品アニメ化が決定し、勢いがあるだけにこの売れ行きは、エンターブレインと著者には良い追い風になるでしょう。
アニメも期待してます。
30位に入った『まかでみっくす　ふぉーず』と合わせて、ファミ通文庫も3冊ランクインさせました。
今週はファミ通文庫も大健闘ですね。
あとは、毎週ランクに入れるように、売れ線作品を大量に用意できればなんですが・・・。
今のところ『バカテス』『文学少女』『狂乱家族日記』以外の絡みそうな作品はまだ聞こえませんので・・・。

今週は角川スニーカー文庫もがんばりました。
『ミスマルカ興国物語４』は2万部を超えました。
他に1万部前後ながら、2作品がランクイン。
角川スニーカーも何とか復活しようとがんばってますね。
レンタルマギカもありますし、まだまだがんばれそうな感じはします。
あとは、延期2周年がほぼ確定の、ハルヒがなんとかなればねｗ

コバルト文庫も2冊がランクイン。
『伯爵と妖精』はいつもどおりなのですが、『破妖の剣　外伝　言ノ葉は呪縛する』・・・これは正直知りません。
どんな作品なのでしょう？
結構売れてるのかな？
タイトルに『外伝』とか打ってあるので、本編とかもあるのか？
でも、ランキングで名前を見たのはこれが初めてだ。

今週ですが、

レーベル名称：公式発売日⇒主に本屋に並んだ日(フラゲの情報)
ファミ通文庫：4月30日⇒4月29日(フラゲ情報4月27日)
角川スニーカー文庫＆ビーンズ文庫：5月1日⇒4月29日(フラゲ情報4月26日)
コバルト文庫：4月28日⇒4月28日(フラゲ情報なし)

角川系レーベルのフラゲが異常に早かったのだが、ほとんどのレーベルが火曜日から水曜日にかけて書店にならんだ。
よって、ランキングの集計に有利に働いたこともこれだけの作品がランクインした結果だと思う。
今週の結果を見て、まだまだラノベも大丈夫かと思えましたね。
2009年は不況の影響もあって、新年早々心配はしましたが・・・。

そういえば、ランキングの集計の点で非常に不利になった先週刊行のMF文庫Jの新刊は、結局今週もランクインしませんでしたね。
ということは、今月刊行された作品は、2週間でも1万部ちょっとというところか・・・。
ちょっとMF文庫Jは今月は不調でしたね。

さて、次週ですが公式では集計期間中に、どこのレーベルも新刊を出さないことになりますので、今週ランクインした作品が残るか、残らないか、ということになりますので、ちょっと寂しいランキングになるかもしれません。
ただし、『ライトノベル愛好会『ラノベ売り上げランキング』2009年4月20日付』で、私が予想したのが合っているのならば、今日店頭に『電撃文庫5月刊行の作品』が並ぶはずなので、仕事が終わったら書店を巡ってみたいと思います。
と、思ったら『まだ入荷してない！！』といわれてしまったよｗ
予想大ハズレずれだね・・・
どうやら、ＧＷの関係で各書店は今日はどこの出版社も入荷がないそうだ。
雑誌ですらないみたい。

ということで、私の予想は『いきなりハズれました』ごめんなさいm__m