ライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』
深夜。八坂真尋は得体の知れない「何か」に追われていた。どんなに助けを求めても応える声も人もなく、彼は町中をあてどなく逃げまどうしかない。そして息も切れ、自らの最期を覚悟したその瞬間――
- 作者: 逢空万太,狐印
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
- 購入: 21人 クリック: 490回
- この商品を含むブログ (218件) を見る
「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプです」
――銀髪の美少女が、とてつもなく意味不明なキャッチフレーズとともに現れた!
ニャルラトホテプ改めニャル子曰く、彼女は真尋を狙う悪の組織から、彼を守るために派遣されてきたというのだが……。こうして、真尋とニャル子の異常な日常が幕を開けた!
這いよれ、ニャル子! 負けるな、真尋! 怒濤のハイテンション混沌コメディ!
クトゥルフ神話ってぜんぜん知らないんですけどねw
その混沌ぶりは良く分かったw
クトゥルフ神話をモチーフにして、ここまでやってしまうその構成が非常に混沌としている。
いや、まさかエンターテイメント産業が全宇宙規模になっているとは思わないでしょう。
著作権とかはどうなってるんでしょうねw
ニャル子さんの性格は大変すばらしい。
とにかくボケにボケまくりで、主人公にフォークで突っ込まれて出血w
でも、妙に笑える。
主人公は普通の高校生だが、敵に狙われている理由が・・・。
ニャル子が主人公を守りたいと思った理由と、対して変わらないところがまたすごい。
これを全宇宙規模でやられたら、読者は引くか絶賛するかどちらかだ。
ノリと突っ込みのテンポが大事な作品であるだけに、この調子を維持すればそこそこいけるのでは?
クトゥルフ神話を知ってるか知らないかで反応が違うと思うが、あまりにも神話そのものには触れておらず、アレンジしまくりなので、私みたいに知らない人のほうが読みやすいかもしれない。
評価:★★★