ライトノベル『耳鳴坂妖異日誌 手のひらに物の怪』

ある日草太は、自分が複数の女子に携帯メールで告白していたことを知る。身に覚えがない草太だったが、それは携帯電話に取り憑いていた、付喪神のミコトの仕業だった――。日常のすぐ隣にいる、物の怪たちとの物語!

第11回角川学園小説大賞奨励賞受賞者のデビュー作。
なお、奨励賞の作品はこれじゃないらしい。


携帯に憑いた付喪神のミコトによって、妖異という存在を知った主人公。
さらには、それが要因でであった退魔組織『耳鳴坂』とそこに所属する美少女『刹里』。
この出会いにより主人公は妖異との、良くも悪くも関わり合いを持つようになる。


物語的には可もなく不可もなく。
デビュー作という点であれば及第点以上でしょう。
テンポもいいし、ストーリー展開のメリハリも悪くない。
複雑すぎないながらも、わずかに伏線を残し、上手くまとめて『さあ続刊』といきたいところだろう。


今後の展開次第だが、いい所をいっているとおもう。
これは作品についても著者についても両方だ。
スニーカーはこのところ新人はなかなか良い作品を出しているので、これらが育つと昔ながらの復権もあるか。
今後に期待が持てる新人であろう。
評価:★★★☆