ライトノベル『SH@PPLE6』

SH@PPLE(6)  ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

SH@PPLE(6) ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

一生のお願いですわ!」舞ちゃんと入れ替わってる僕が胡蝶の宮に懇願されたのは、弟さん=僕自身の姿になりすまし、デートしてほしいということで!? 自分が誰だかわからくなりそう!!

今回はほとんど胡蝶の宮こと蝶間林典子がメイン。
いきなり、祖父が倒れて見合いをすることになった典子。
そんな典子に『男装して弟さんになって、恋人役になって』と頼まれた雪国(典子は悪魔でも舞姫だと思っている)
もう訳分からないんですけどw
典子には『雪国が好き⇒でも雪国には頼めない⇒似ている姉の舞姫に目をつけた⇒舞姫に女装してもらう⇒しかしそれは元々雪国が舞姫になっているので女装している』というふうな展開。
古今東西、男女入れ替え物語や女装、男装の物語は数あれど女装した人間がそのまま男装するという展開は聞いたことが無い。
あるのかもしれないが、少なくとも私は知らない。
まさにカオスな展開。


しかし、そんな突拍子もない内容とは違い、本編は典子の雪国への恋心に対する葛藤。
雪国も典子の気持ちにうすうす感じながら、想い人一駿河蜜との微妙な関係の修正を図ろうとする。
そして、短編にも出てきた高天原りぼんの一目ぼれの相手が誰かということも分かる。
ところで、高天原さんのあの趣味は本編では出てこないのねw


この3点が複雑に絡み合い、どろどろ模様になっていくも、最後はやっぱりSEC(アメリカ合衆国証券取引委員会w)がさらっと解決する点はいつものとおり。
今回はSEC結構いい活躍ぶりだったぞ。、
そして雪国も結構やるときはやるんだな。
それは典子の婚礼を邪魔したことではなく、典子の雪国に対する気持ちのほうのケジメのこと。
こうして物語り無事終了か?と思ったのもつかのま、最後に爆弾が・・・。
思わぬところからの雪国女装疑惑再燃危機と、更なる強敵の出現。
今後も面白くなりそうです。
評価:★★★☆