ライトノベル『ハヤテのごとく!SS 超アンソロジー大作戦!!』

「唐突ですが、君にはハヤテになってもらいます」綾崎ハヤテは、三千院ナギに仕える執事(兼高校生)である。本書の読者であるキミは、ハヤテとなっていくつもの世界を旅し、自分だけの物語の結末を見つけ出さなくてはなりません! 待ち受けるのは天使 or 悪魔? それとも……!? 『週刊少年サンデー』好評連載中&アニメでも話題の執事コメディーまんがノベライズ最新作は、豪華作家陣競演のおもしろ企画本! ショートストーリー&イラスト、コミックなど、読みかたによって物語のエンドが変わる!! キミも「ハヤテ」の世界を救え!!

ライトノベルとして読むと、負け組み


非常に評価が難しいのだが、これはライトノベルであるが、どっちかと言うと昔あった(今でもあるがw)ブックRPGと言う部類に入る。
水城正太郎先生と枯野 瑛先生が全体の監修で、4人の作家先生が短編連作を書いている。
RPGなので、普通にラノベとして読むと痛い目を見るのは明らかで、あくまでブックRPGとして楽しまないといけない。
また、ストーリーは短編連作となっておらず、4人がばらばらのアンソロジーを書いている。
それを強引にブックRPGとしてひとつにしたものだから、本全体としてのストーリーは皆無ですw
実際にプレイしながら読むか、短編を楽しむかですね。


で、その短編なんですが4人ともやりすぎですw
いい意味で、ハヤテの世界を壊しまくりwもう好き放題やっている感じですね。
4人ともネタを自分で勝手に放り込むわ、危険な伏字を必要とするネタ満載。
しかも、ネタが新鮮すぎるw
咲-Saki-仮面ライダーディケイドなど最近のネタもありましたよ。
ハヤテはネタ物ですから、アンソロジーでもこういう姿勢を貫くのはいいですね。
編集する小学館はドキドキ物でしょうけど。


読み方によっては楽しめる、というより楽しもうとしないと無理があるかもしれません。
ぜひともサイコロと鉛筆の準備を。

総合評価:★★☆