ライトノベル『身代り伯爵の挑戦』

身代わり伯爵の挑戦 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵の挑戦 (角川ビーンズ文庫)

ひょんなことからリヒャルトのために恋のショールを編むことになったミレーユは、美形怪盗にショール(もどき)を盗まれ怒り爆発!
異様な執念で追いかけるミレーユは、シアラン王家の秘密に関わってしまい!?

自分の味覚オンチにやっときがついたw


第2巻でチラッと登場した幼馴染のパン職人との勝負に敗れ、意気消沈したミレーユ。
そのとき親方でもある祖父から初めてダメだしをされた。
遅すぎるだろうw
どんだけ甘やかされていたんだ。
リヒャルトはじめ犠牲になった人の数が多すぎたw
とまぁ、ほんぺんん位関係ないところでこんなこともあったということです。


本編ですが、隣国シアラン公国の現大公がすでに病で瀕死の状況。
世継ぎがいないため、行方不明の兄弟達に白羽の矢が立つが、そんな中皇女マリルーシャがアルテマリス王国で名乗りを上げたところからはじまる、陰謀と謎の義賊の話。
ミレーユは編み物で皇女セシリアのそばに付くことになるが、計らずとも之に巻き込まれることになる。


今回もだが、ミレーユの行動力と直情的な行動には、読んでいる人を惹き込むなんともいえない魅力満載。
そして、愛も変わらずそのとばっちりを受ける不器用な男リヒャルトが不憫でならないw
このバランスがいいのだが、今回はこれにセシリアと必要以上に仲がいいリヒャルトになんともいえない気持ちになるシーンもある。
ミレーユとリヒャルトにわずかながら、違った形のキズナが見え始めた。


他には、あいかわらずみんなを振り回す兄フレッド。
親ばかでいつも泣いているがリヒャルトへの風当たりはいっそう厳しくしている父エドゥアルト。
女好きで後宮入りを進めるジークに、その後宮に絶大に期待している第一王太子妃リディエンヌ。
そして、やっぱり意味不明な第二王太子ヴィルフリートといつもの面々も健在で物語りを盛り上げてくれます。
この3巻も気軽に楽しく読めました。
面白かったです。

総合評価:★★★☆