ライトノベル愛好会『ライトノベル売り上げランキング』2009年9月21日付

2009年9月7日〜9月13日までに売れた文庫本のうち、ライトノベルのみを抜粋。
今週は主に電撃文庫が新刊を刊行をしています。
それでは今週のランキングです。
(オリコン調べ。部数は推定)

第2位

灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)

初登場    今週:62650部/累計:62650部

第5位

れでぃ×ばと!〈9〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと!〈9〉 (電撃文庫)

初登場    今週:30330部/累計:30330部

第13位

初登場    今週:17935部/累計:17935部

第15位

9S(ナインエス)〈10〉true side (電撃文庫)

9S(ナインエス)〈10〉true side (電撃文庫)

初登場    今週:17051部/累計:17051部

第18位

私立!三十三間堂学院〈9〉 (電撃文庫)

私立!三十三間堂学院〈9〉 (電撃文庫)

初登場    今週:15188部/累計:15188部

第21位

初登場    今週:13840部/累計:13840部


今週の30位は『獣の奏者 1 闘蛇編』上橋菜穂子/9771部
今週ランクインしなかった作品はこれ以下ということになります。


今週は電撃のみランクイン。

シャナ19巻が第2位。
60000部越えはさすがシャナですが、19巻刊行してもこれだけ持続できるのは凄いですね。
1位に慣れなかったのは残念ですが、相手が悪かったですね。*1
でも60000部越えはたいしたものです。
OVA製作も決まってますので、今後も期待は出来るでしょう。


5位に入った『れでぃ×ばと』9巻は30000部を超えました。
シャナの60000部はなんとなく分かりますが、この作品が30000部超えるとは、第1巻を読んだ時には想像もしてませんでした。
いまでは、電撃の売れ線のひとつですね。
アニメ化も決定したようですし、今後も伸びると思います。


入間人間先生はもう安定した作家と言えるでしょう。
毎回出す本が初動でランクインするようになりました。
それにしても電撃文庫って、最近名前だけで売れる作家さんが多くないか?
別に名前で売れなくてはいけないというつもりはないが、とあるラノベ作家先生のブログで『名前が売れる作家と著作が売れる作家の2種類ある』と書いてあった。
名前が売れる作家というのはその名のとおりで『作家の○○です』で通じる作家のことです。
著作が売れる作家は『○○という作品の原作者』と言われると、『あ〜あの作品の作家なんですか?』となるので、名前が売れるというのは作家冥利に尽きることなのだろう。
特に著作が売れる作家というのは、ラノベの場合キャラクターがまずありきなので、キャラが独立して著作者より顔が売れてしまうため、極端なことを言うとキャラクターを作り上げたら、原作者はもういいやと言われても不思議ではない。
そのため、新シリーズがぜんぜん売れなかったりする。
それがラノベ業界というところなのかもしれません。
入間人間先生を始めとして、このように名前が売れる作家は貴重かも。*2
でも、10000部超えるのがラノベ作家さんの今のところの限界かな。
一般でもドカーンと知名度のあるラノベ作家さんが出てきてくれることを祈ります。


そう観点で行くと『オオカミさんシリーズ』の沖田先生も毎回ランクインしますね。
この方も安定しています。
逆に、『カレとカノジョの召喚魔法』から路線変更で転進して、30000部の初動を稼ぐようになった上月司先生はどっちだ?
まだ、『れでぃ×ばと』のキャラクターありきなのか、それとも?


来月ですが電撃文庫は『ねこシス/伏見つかさ』『小春原日和の育成日記五十嵐雄策』『へヴィーオブジェクト/鎌池和馬』など、電撃看板作家の新シリーズ(?)がたくさん登場します。
作家先生が名前が売れる作家となるには、これらの作品も初動で稼いでくれるとある程度結果が出るということですね。
それにしてもいきなり3作とは電撃文庫もやる気ですね。
電撃の新たな戦略が始まったのでしょうか?


そして、10月にはMF文庫Jからも『烈風の騎士姫ヤマグチノボル』が刊行されます。
こちらも気になりますね。


さて来週ですが、集計期間中にソフトバンクGA文庫富士見ファンタジア文庫ガガガ文庫などが新刊を刊行します。

*1:今週の1位は東野圭吾『赤い指』

*2:ただし、ラノベ読者の間での話だけどねw